【ドッグトレーナー監修】犬が散歩を怖がる原因や理由、対処方法やポイント、注意点は?

散歩中に犬が怖がることはありませんか?「怖がって動かなくなり困ってしまった」という飼い主さんもいると思います。どうして散歩中に犬は怖がるのでしょうか?ここでは、犬が散歩を怖がってしまう原因や理由、散歩を好きになるためのポイントや注意点などについて解説します。

【ドッグトレーナー監修】犬が散歩を怖がる原因や理由、対処方法やポイント、注意点は?
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犬が散歩を怖がる原因や理由

犬が散歩を怖がる理由

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まず、何の理由もなく犬が散歩を怖がるということはありません。

愛犬の散歩中に怖がる様子が見られたら、そこには何かしらの理由があるので、まずは原因や理由を把握することからはじめましょう。

原因・理由①【社会化不足で怖がってしまうケース】

犬が散歩を怖がる原因の一つに「子犬の頃の経験不足」が挙げられます。

好奇心旺盛で怖いもの知らずな子もいるので、すべての犬がそうというわけではありませんが、子犬の頃から室内でばかり生活をしていてあまり外に連れて行ったことのない愛犬が、いきなり外の世界を体験するのはとてもハードルが高いイベントだといえるのです。

生後3週齢から12週齢は社会化期と呼ばれていて、自分以外の犬や動物、また、さまざまな場所などに対する愛着が形成され始めます。
そしてこの時期に経験したことは、生涯を通じて慣れ親しむようになります。
もちろん、12週齢を過ぎたらすぐに慣れなくなるわけではありませんが、社会化期を過ぎ成長するにつれ警戒心や恐怖心が強くなってくるため、徐々に慣れにくくなってきます。

そのため、子犬の時期に限られた環境で育ったり、他の犬や人との接触が少なかったりすると、成犬になってからお散歩などで見かける他の犬や人、様々なものに極度の恐怖心を持つようになり、外の世界を怖がるようになってしまいます。

原因・理由②【過去に怖い経験・不快な経験をしたケース】

「愛犬がある日突然散歩を嫌がりだした」というケースでは、散歩中に何か怖い思いをしたのかもしれません。
大きな音を出す工事現場に遭遇した、よその犬に激しく吠えられて恐怖を感じたといった理由が考えられます。
他にも、怖いという感情とは少し異なりますが、外の環境で不快な思いをしたケースもあります。
たとえば、真夏の炎天下で犬が熱い路面を歩いて不快な経験をした場合、夏場の日中の散歩を嫌がるようになることもあるでしょう。

原因・理由③【散歩コースの道幅が狭く圧迫感があるケース】

犬だけでなく動物は、他の個体とある一定の距離を取りたがる習性があります(パーソナルディスタンス)。
そのため、道幅が狭い場所での人や犬とのすれ違い、たくさんの人や犬が集まっている場所など、密集しすぎてお互いの距離が近くなってしまう場所では警戒心が強まる傾向があります。
特に体高も低く体も小さい犬にとって、車や自転車などが前から向かって走ってくる状況は人が感じている以上に脅威に感じます。
また、犬は人に比べ視界が広い一方で焦点が合わせづらいため、刺激が多すぎると対象物を認識することが困難になり神経質になってしまいます。
このように、普段歩いている散歩コースの道幅が狭く過密だったり、交通量が多いところばかりだと、犬は散歩を嫌な時間と思うようになり、散歩自体を拒否するようになることもあります。

犬が怖がらないで散歩できるようにするポイントや対処法

愛犬が散歩中に怖がる原因や理由が把握できたら、
次は、愛犬が怖がらないで散歩できるようにするポイントや対処法を見てみましょう。

ポイント・対処法①【道幅が広い散歩コースを選ぶ】

散歩での注意点

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前述の通り、犬は道幅が狭く人や犬が過密しているような道では、警戒心が強まる傾向があります。
日頃の散歩コースは、他の犬や人と十分に距離をとってすれ違える道幅が広い道や、車の往来が少ない道を選んで歩くようにしましょう。
どうしても狭い道を通らなければならない場合、小型犬であれば抱き上げることが可能なので、抱き上げた状態で大好きなご褒美を与えながら狭い道を回避するようにしましょう。

ポイント・対処法②【大好きなおやつを使って意識を逸らす】

散歩で歩くための3つのしつけ方

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愛犬が怖がる対象とすれ違う際には、大好きな食べ物を活用して意識を飼い主さんの方に向けましょう。
怖がる対象とすれ違う際に、必ず大好きな食べ物を与えることで、食べ物をもらった時のうれしい感情が結び付き、恐怖心を和らげることが出来ます。
怖がる対象が見えたら、食べ物を口元に持っていきます。
この際、すぐに食べ物を与えてしまうと食べ終わってからすぐに怖がる対象に意識が向いてしまうので、愛犬が怖がる対象とすれ違い、見えなくなるまで食べ物を舐めさせ続けて歩きます。
コングなどの知育玩具に食べ物を詰めたものを舐めさせると、すれ違うまで継続して与えることが出来ます。
また、使う食べ物はジャーキーのような固形状のおやつよりも、コングペーストのような液体状のおやつの方が使いやすいでしょう。
使用する食べ物は、その犬が好きな食べ物を使うようにしましょう。
また、散歩のとき以外は極力使わないようにし、特別感を持たせるとより効果が高いでしょう。

ポイント・対処法③【怖がる対象を慣らす】

犬が散歩を好きになる3つの工夫

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「社会化不足で怖がってしまうケース」や「過去に怖い経験をしたケース」などの場合は、怖がる対象に慣らすことで、恐怖心を軽減することが出来ます。
ただ、一言に慣らすといってもその方法は非常に難しく、飼い主さんだけではなかなか上手に練習できないと思います。
毎日の散歩で上手に練習することが出来ないと、さらに恐怖心が強くなってしまい問題が深刻化するばかりではなく飼い主さん自体が毎日の散歩を苦痛に感じてしまいます。
そのため、一人で悩み続けることなく、早い段階で専門家に相談をした方が良いでしょう。
しつけ教室や幼稚園などに通うことで、スムーズに練習を行うことが出来るため、飼い主さんにとっても犬にとっても早い段階で負担を減らすことが出来ます。

犬が散歩を怖がる【まとめ】

まとめ

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犬が散歩を怖がるのには、必ず何か理由があります。

まずは愛犬が散歩を怖がる原因や理由を知り、適切な対応をして散歩は楽しいものだと教えてあげる必要があります。

犬の散歩の回数や時間に関する目安などについては、他の記事でも散歩についての情報をご紹介しています。ぜひ参考になさってみてください。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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