犬とおもちゃを使って遊ぶときのポイント

あなたの愛犬はおもちゃに対してどんな反応をしますか? 「せっかく買ってきても遊ばない…」「一度与えるとなかなか離さない」など、飼い主さんが思っているように遊んでくれないことも多いと思います。ここではおもちゃの役割と、遊ばせ方について紹介します。

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犬とおもちゃを使って遊ぶときのポイント
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犬にとっての「おもちゃ」とは

犬にとっての「おもちゃ」とは

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犬にとっておもちゃとは「欲求を満たすための疑似行動」をするための物です。

おもちゃと聞くと「飼い主と犬とが一緒に遊ぶための物」や「一人遊び用の物」など目に見える行動を思い描いてしまいがちですが、犬の遊びの本来の目的を忘れてはいけません。

おもちゃは目的に合わせて使うことでより良い効果を発揮してくれますが、間違った使い方や遊ばせ方をしてしまうと命の危険が伴うものでもあります。

欲求を満たすためのもの

欲求を満たすためのもの

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おもちゃを使って擬似的に欲求を満たせる行動は「追う」「捕まえる」「振り回す」「噛む(壊す)」の4つあります。

これらは狩りの時に行う行動で、全てを満たしてあげられるようにおもちゃを選んだり、工夫して遊ぶことで問題行動も減っていきます。

例えば、犬との遊びでよく使われるおもちゃとしてボールやロープがあります。実はこれらは犬の狩り欲求を満たす遊びができるおもちゃなのです。

ボールを投げて持ってくる遊びは、「追う」「捕まえる」という行動が自然と疑似体験できます。

ロープのおもちゃも飼い主さんの遊ばせ方で、「追う」「捕まえる」「振り回す」「噛む」という行動ができます。


しかし、この欲求の中で満たしにくいものがあります。

それは「壊す」です。飼い主さんの気持ちとしてはせっかく買ったものを簡単に壊されてしまっては悲しいですよね。

しかし、この噛んで壊すという行動は本来とても大切な行動です。

大きな獲物を食べられる大きさに引き裂くという行動は食べるだけでなく同時に歯石を付きにくくすることでもあります。

最近では、噛んで壊すことを目的とされたおもちゃも増えてきました。

フレーバーのついたプラスチック製のデンタルケアグッズや自然の木を加工して作られた棒など。

他にも、おやつとして、ガムや骨などのおやつを与えるのもいいでしょう。

上手な遊ばせ方

上手な遊ばせ方

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どんないいおもちゃでも遊ばせ方、与え方が間違っていると意味がありませんし遊んでくれないこともあります。

中には、一度ボールなどを持つとなかなか離さないという子もいます。

おもちゃを使った遊ばせ方のポイントは「狩りをさせてあげる」ということです。

ロープのおもちゃでもずっと引っ張り遊びでは楽しくありません。

その上毎回飼い主さんが勝ってしまうとなれば、獲物を仕留めても取り上げられてしまって食べることができない状況と一緒です。

ボールも、最後には取り上げられて終わり、ということが繰り返されると「飼い主さんのところに持っていくと取り上げられる」と思い、持ってこない・逃げ回るなどの行動を取るようになります。

そして、捕まえて無理やり取ることで余計に「離さない」「逃げる」ようになり、悪化すると取られたくないために「唸る」「噛む」などの威嚇や攻撃行動にまで発展してしまいます。

遊びは勝ち負けではありません。

犬の欲求を満たしてあげることが大切です。

遊びを終わりにするときは、終わりの合図を決め、おやつをあげていい思いで終わらせてあげるようにしましょう。

同時に普段から遊びの中で咥えたものを離すためのしつけをしておくといいでしょう。

頭を使うおもちゃはお留守番にも

おもちゃの中にはおやつを詰められる物があります。

こういったおもちゃは、噛んだり舐めたり、転がしたりすることで中のおやつが食べられるという仕組みで、全て食べるのに時間がかかります。

食べるのに時間がかかるというのは、一見めんどくさいように感じますが自然界では簡単に食べられることの方が希少。

どんな動物も獲物を得るために考えて苦戦しながらやっとの思いでありつけるのです。

犬は普段狩りをすることなく食事を得ることができますが、お留守番で暇になってしまう時には、コングのようなおやつを中に詰められるタイプのおもちゃを利用してみるといいでしょう。

頭を使うことや、何かに集中するというのは犬にとってもエネルギーを使います。

お留守番の寂しさや暇を紛らわすのにもいいですしおもちゃに集中することで、いたずらすることも減るでしょう。

与えっぱなしは誤飲の危険

与えっぱなしは誤飲の危険

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おもちゃの中にはコングや噛むおもちゃなど犬がひとりで欲求を満たすものもあります。

しかしだからといって与えっぱなしで目を離してしまうと、壊れた破片を飲み込んでしまう恐れがあります。

中に綿や笛が入っているぬいぐるみやほつれやすいロープ、壊れやすいゴム製のボールなどは特に注意が必要です。

胃や腸に詰まってしまうと大きな手術をしなければならなくなりますし、発見が遅れることで最悪の場合窒息死してしまう危険性があります。

基本的におもちゃは人と一緒に遊ぶか、人が見ているところで遊ばせるようにしましょう。

まとめ

まとめ

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おもちゃは犬の欲求を満たすためのものでもありますが、飼い主さんとのコミュニケーションを取る道具でもあります。

用途に合わせて上手に使うことで、犬を楽しませてあげることができますし、おもちゃを使ってしつけやトレーニングをすることもできます。

しかし、忘れてはいけないのは犬は人間とは違うということです。

犬は人のように「おもちゃ」と「おもちゃでないもの」の区別ができません。

たとえ、犬用のおもちゃをしまっていたとしても、子供用のおもちゃやペットボトルなどが犬の届くところに置いてあれば、口にして遊んで壊してしまう可能性があります。

「お留守番中はケージに入れているから大丈夫」と思っていても、ケージの周りに置いてあればあの手この手でケージの中に引っ張り込んでしまう恐れもあります。

犬にとって興味をそそられるものは全ておもちゃになり得る、ということを忘れずに、飼い主さん自身も楽しんで遊んであげてください。

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