【ミニチュアピンシャー】適切な散歩の方法・必要な運動量は?

小さい体ながら、大型犬並みの運動量を必要とするミニチュアピンシャー。「小さなドーベルマン」と呼ばれるほど活発で「どこにそんな体力があるの?」と驚かされます。ただ単にたくさん歩くだけでは、ミニチュアピンシャーは満たされません。ここでは、ミニチュアピンシャーが満足してくれるお散歩方法について解説していきます。

【ミニチュアピンシャー】適切な散歩の方法・必要な運動量は?
出典 : pixta_49575650

【ミニチュアピンシャー】の散歩はいつからしていいの?

【ミニチュアピンシャー】の散歩はいつからしていいの?

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ミニチュアピンシャーに限らず、どの犬種でもお散歩デビューは《ワクチンプログラムが終了してから》が基本です。
ワクチン接種が終わっていないのにお散歩をすると、病原菌や細菌に感染してしまうリスクがあります。犬には、特効薬がない病気・感染力が強い病気・後遺症が残りやすい病気があるため、ワクチン接種は必須です。

しかし、最近では「ワクチンプログラムが終了する”生後4ヵ月よりも前”に、外の刺激を受けた方がいい」とも言われています。

ワクチンの接種が終了する前に外に出す場合は、落ちている物を食べてしまわないように、また他の犬と触れ合わないようにする必要があります。
そのため、地面におろして歩かせるのではなく「抱っこ」で過ごすのがおすすめです。

初めてお散歩する時はどうしたらいい?

ミニチュアピンシャーは、小型犬でありながらとっても運動が大好きな犬種です。
活発なため、お散歩デビューの時からしっかりとしたリードやハーネスを着用しましょう。

好奇心旺盛なうえ、もともとネズミ捕りをしていた歴史を持つ犬種のため、興味のあるものを見つけると追いかけてしまうおそれがあります。
リードは短めに持ち、しっかりと握ってお散歩を楽しみましょう。

さらに、警戒心が強いためしつけをしっかりとしておく必要もあります。飼い主さんが主導権を握っていないと、それをすぐに見抜き、立場が逆転してしまうことも。
「リーダー」と認める存在には忠実な犬種であるため、お散歩デビューをする子犬の時期から、しつけもしっかりとしておきましょう。

【ミニチュアピンシャー】の散歩は毎日必要?しなくていい?

【ミニチュアピンシャー】の散歩は毎日必要?しなくていい?

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ミニチュアピンシャーは小型犬でありながら、中型犬や大型犬に匹敵するほどの運動量を必要とする犬種です。
体を動かすことが大好きなため、できれば毎日お散歩に出かけるのが望ましいでしょう。

また、ミニチュアピンシャーは、運動不足がストレスの原因になるほか肥満にもつながりやすく、椎間板ヘルニアになるリスクも高まります。
心身の健康のため、運動不足にならないようしっかりと運動させてあげましょう。

雨の日、忙しい時。お散歩に出るのが難しい時は?

毎日のお散歩が好ましいですが、天候や飼い主さんの都合でお散歩ができない日もあるかもしれません。
そんな日は、室内でボールやロープ状のおもちゃを活用して遊びましょう。

先にもご紹介したとおり、ミニチュアピンシャーにはネズミ捕りをしていた歴史があります。
そのため、ボールは宙に浮かせて「投げる」のではなく、床を「転がして」あげると喜ぶかもしれません。
中に小さな玉が仕込んであるなど不規則な動きをするボールなら、よりミニチュアピンシャーが喜んでくれるでしょう。

ロープ状のおもちゃを使っての引っ張り遊びも、ミニチュアピンシャーが喜ぶ遊びのひとつです。
ミニチュアピンシャーにおもちゃを譲ってばかりではなく、最後は飼い主さんが取り上げて遊びを終わるようにしましょう。

ちなみに、ミニチュアピンシャーは足が細いため、高いところから飛び降りてしまうと骨折をしてしまう危険があります。
室内で遊ばせる際は、高いところへ上らないように注意してください。

【ミニチュアピンシャー】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

【ミニチュアピンシャー】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

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「小さなドーベルマン」と呼ばれるほど体力のあるミニチュアピンシャーには、毎日2回のお散歩が適しています。
1回につき30分~1時間程度、距離にすると3km~5kmほどが適切です。
小型犬とは思えない散歩量ですが、1時間ほどのお散歩では満足しない子もいるでしょう。

また、ミニチュアピンシャーにとっては、お散歩の量や時間を増やすよりも内容を充実させることが大切です。
毎日同じお散歩ルートだと、ミニチュアピンシャーは飽きてしまい満足してくれないこともあるでしょう。

違う道をお散歩したり、歩くだけでなく小走りしてみたり……。
メリハリのあるお散歩を心がけてみてください。
定期的にドッグランで遊ぶのもおすすめですよ。

【ミニチュアピンシャー】の散歩に適切な「時間帯」「季節」

【ミニチュアピンシャー】の散歩に適切な「時間帯」「季節」

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他の犬種同様、ミニチュアピンシャーも蒸し暑い「夏」と寒い「冬」のお散歩では、時間帯に気を付ける必要があります。
夏と冬も快適なお散歩をするために、確認しておきましょう。

蒸し暑さが苦手!「熱中症」に要注意

小さい体のミニチュアピンシャーは、夏のお散歩時「熱中症」に気を付ける必要があります。
体高が低いため地面に近い場所を歩くことになり「照り返し」の影響を受けやすいのです。

暑い夏は、地面が熱くなる前の「早朝」そして地面の熱が抜けた後の「夜」にお散歩をするようにしましょう。
地面が熱い時間帯にお散歩をしてしまうと火傷のおそれもありますので、避けてください。

シングルコートのため、寒さが苦手!

ミニチュアピンシャーは毛の生え変わりのない「シングルコート」のため、寒さが苦手な犬種です。
体が冷えてしまうと、体調を崩す原因にもなります。
そのため、冬のお散歩では、寒さがとくに厳しい時間帯は避けましょう。

また、犬用の防寒具を身につけるのもおすすめです。
活発的に動く犬種のため、体が温かくなったらすぐに脱げるコートタイプの防寒具が良いでしょう。
万が一お散歩時に震えている様子を見せたら、すぐに体を温めてあげてください。

【ミニチュアピンシャー】を散歩する際のトイレ(排泄)はどうする?

ミニチュアピンシャーに限ったことではありませんが、お散歩時に排泄した場合、持ち帰るのは基本です。
必ず持ち帰るためにも、お散歩時にウンチ袋を持って出かけてください。

ミニチュアピンシャーは長時間のお散歩が必要なため、ウンチ袋を入れるバッグは、ショルダーバッグやリュックのような両手が空くものがおすすめです。

【ミニチュアピンシャー】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

【ミニチュアピンシャー】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

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運動が大好きなミニチュアピンシャーですが、ときにはお散歩を嫌がる場合があるかもしれません。
好奇心旺盛なミニチュアピンシャーですが、同時に神経質な犬種でもあります。
お散歩中に進むのを嫌がる様子が見られた場合、ミニチュアピンシャーが嫌なものが近くにないか確認してあげましょう。

また、しつけが足りないとわがままになってしまうおそれがあります。
飼い主さんとの立場が逆転してしまうと、わがままでお散歩を嫌がる仕草を見せる場合もあります。

吠える時

警戒心が強く、攻撃的な一面を持つミニチュアピンシャーは、「お散歩が嫌」で吠えているのではなく、「何かに警戒している」場合も考えられます。

さらに、運動不足になると「無駄吠え」しやすくなります。
吠えるからといってすぐにお散歩をやめるのではなく、体に異変がないようであれば、運動不足解消のためにもお散歩を続けてみましょう。

あまりに吠える場合はしつけが足りないおそれもあるため、しっかりとしつけをしていきましょう。
しつけ教室に通うことを検討してもいいかもしれません。

【ミニチュアピンシャー】が散歩から帰った後のお手入れ方法!

お散歩から帰宅したら、家に入る前に足を拭いてあげましょう。
基本的には、乾いた布で拭く、汚れが気になる所を濡れた布やウェットティッシュで拭くだけで問題ありません。

草むらを歩いた、水たまりに入ってしまったなど足の汚れが気になる場合は、ぬるま湯で優しく洗ってください。
濡れたまま放置すると雑菌が繁殖することもあるため、水分がなくなるまでしっかりと拭く・ドライヤーで乾かすなどをしてあげましょう。

体が汚れてしまった場合は、濡らしたタオルで拭いてあげてください。

まとめ

ミニチュアピンシャーは運動量が必要な犬種ですが、ただ長時間お散歩をすればいいというわけではありません。
ときには違ったコースを選び、スピードを変えながらお散歩を楽しみましょう。
いろいろな景色を見せるのもストレス解消につながります。
運動不足でストレスを溜めることのないよう、注意してくださいね。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野)
麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了 
専攻:人と動物の関係学、犬の行動学
麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。

・資格
CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed)
(世界最大家庭犬トレーナー資格)

・職業
スタディ・ドッグ・スクール® 代表
株式会社 Animal Life Solutions (ALS)代表取締役社長

・所属団体、学会
日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)理事
動物介在教育療法学会(ASAET) 理事

・受賞歴
平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞

・著書
◆ 「犬の行動学入門」
監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基   
◆ 「アニマルセラピー入門」
  編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明
◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」  
◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」
販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕
◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ
◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles
  Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015)
◆ [(link) "text": "応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価","url": "http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/tamura/member/obog2014/asami/314%90%F3%8C%A9%81@UDM0227.pdf", "target": "_blank"]
浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志
ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター
(Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度)

・職業上でのペットとの関わり
ドッグトレーナーとして飼い主指導
獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育
学校機関での専門家の育成
メディアを通した情報発信
企業に対するペット関連コンサルタント

・飼っている動物
スタンダード・プードル(♀:柔、11歳)

・ペット歴
犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹)
スタンダード・プードル(1匹)
ネコ:2匹
シマリス:2匹
ウサギ:1羽
セキセイインコ:5羽

・ポリシー(ペットに関する)
動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する

・エピソード(ペットに関する)
畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。
 当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。
 そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。
 気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。
 このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。 

大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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