【ドッグトレーナー監修】「ダルメシアン」散歩が嫌い?毎日必要?適切な時間・距離・運動量!

ディズニー映画「101匹わんちゃん」で一躍有名になったダルメシアン。スリムな体型ですが体高があるため、大型犬に属します。歴史的には、猟犬や番犬、馬車の伴走犬としても活躍した犬種。そんなダルメシアンは体を動かすことが大好き。「必要な運動量や、最適なお散歩の時間はどれくらいなのか?」などの疑問について解説します。

【ドッグトレーナー監修】「ダルメシアン」散歩が嫌い?毎日必要?適切な時間・距離・運動量!
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【ダルメシアン】お散歩は何のためにするの?

一般的に「散歩」には、気晴らしや健康などのために、ぶらぶらと歩くという意味がありますが、犬の散歩に関しても、犬と飼い主さんに両方にとっての運動や気晴らしを目的とする人が多いと思います。

しかしこのような目的があったとしても、犬の散歩では公道を通ったり公園に行ったりするので、場所によって多くの人に迷惑がかからないように、飼い主さんの配慮と日頃からのしつけが必要となります。

また、運動のために散歩に連れていく飼い主さんも多いですが、犬は人が思っている以上に体力があります。リードに繋がれて歩くだけでは身体的な欲求は満たすことが出来ないことが多く、欲求不満な犬が多い傾向があります。

運動を通して犬の身体的欲求を満たすためには、ただ歩くだけでなく、飼い主さんが一緒に遊んであげる時間も設けたほうが良いでしょう。

【ダルメシアン】TPOに合わせたお散歩の仕方を心がけよう

犬の散歩の時は「家を出てから目的地まで移動する時間」→「目的地で遊ぶ時間」→「家まで帰る時間」といったように時間を区切って考え、それぞれの時間の中で必要となる散歩の仕方を心がけると良いでしょう。

まず「家を出てから目的地まで移動する時間」と「家まで帰る時間」は公道を歩くので、犬の自由気ままに歩かせてしまえば周りにも迷惑が掛かりますし、犬が嫌いな人にとっては脅威に感じることもあります。そのため、理想としては以下に挙げられるような飼い主さんの配慮やしつけが必要になります。
・犬の自由に歩かせない
・リードを短めに持つ
・すれ違う人や犬と距離を取るようにする
・犬の自由に排泄をさせない
・吠えさせない
・落ち着いた行動をとる

そして「目的地で遊ぶ時間」には、
・リードは離さない
・他人に迷惑になるような場所デロングリードを使わない
・犬の自由に排泄をさせない(人の迷惑にならない場所でさせてきちんと処理する)
・公園など、その場所で決められているルールを守る

などの配慮をしましょう。

【ダルメシアン】散歩はいつからしていいの?

【ダルメシアン】の散歩はいつからしていいの?

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ダルメシアンに限らず、犬は生後3週齢から12週齢は社会化期と呼ばれる時期で、五感、運動神経が発達し、様々なものに好奇心を持つ時期です。初めて見たものに対して恐怖心や警戒心が低い時期なので、この時期に経験したり触れ合ったりした人や犬、物事、場所などに対して愛着を形成し、適切な振る舞いを身につけることができます。

この時期に適切な経験をしていないものに対しては、将来、恐怖心を持ったり適切な行動が取れなくなってしまう問題が生じる可能性が高いため、社会化期から様々な経験をさせることが問題行動の予防には重要です。

感染症の面から考えると、ワクチン接種が終わる前にお散歩をすると病気に感染してしまうリスクがあるため、「ワクチンプログラムが終了してから」お散歩を始めたほうが良いのですが、ワクチンプログラムが終了するのは生後4ヵ月頃で社会化期が過ぎてしまうため、それまで家の中にだけいては経験不足になってしまいます。

そこで、ワクチンの接種が終了する前から散歩には連れて行った方が良いですが、他の犬と触れ合わないよう地面におろして歩かせるのではなく、「抱っこ」をして外の様々な刺激を経験させましょう。

【ダルメシアン】散歩は毎日必要?しなくていい?

【ダルメシアン】の散歩は毎日必要?

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ダルメシアンがお散歩デビューを果したら、毎日のお散歩が不可欠です。
しっかりと運動できるよう、飼い主さんはお散歩時間を確保してあげましょう。

何故ならダルメシアンは馬車の伴走馬として活躍していたことからもわかるように、並外れた体力と持久力を持っています。
ダルメシアン自身、遊ぶことが大好きなので、飼い主さんにはその欲求や充分な運動量を満たしてあげることが求められるのです。

ダルメシアンは、運動量が足りないとストレスが溜まり、イタズラをしたり噛んだりするなどの問題行動が起こりやすくなるので気をつける必要があります。

また、自転車に乗ってダルメシアンと散歩するのは、交通事故の危険性もあり大変危険です。自転車に乗って愛犬と散歩をするのはやめましょう。

【ダルメシアン】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

毎日2回、1時間程度のお散歩にはでかけるように心がけましょう。

とにかく運動量を満たしてあげる必要があるため、歩くだけでなく、おもちゃを使って遊んであげたり、ドッグラン等を利用するのも良いでしょう。

また、愛犬と一緒に楽しい時間を過ごしたいという思いで、競技やドッグスポーツをはじめる飼い主さんも少なくないのだとか。
ダルメシアンも競技やドッグスポーツには向いているので、興味があればぜひ挑戦してみることをおすすめします。

【ダルメシアン】散歩する際のトイレ(排泄)はどうする?

【ダルメシアン】の散歩の「時間帯」「季節」の注意点や持ち物は?

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犬が外での排泄をしないように「お家で排泄してから散歩に出掛けよう」と呼びかける声が大きくなってきた最近。
排泄は家のみで行うようにしつけることができれば、お散歩中のトイレマナーを気にする必要はないでしょう。

ただし、しつけへの反応がいいダルメシアンですが、室内トイレなどのしつけは身に着けるのに時間がかかりやすいようです。
一度外での排泄習慣がついてしまうと正すのが容易ではないので、根気強く室内トイレを教えましょう。
早い段階で、ペットシーツの上でトイレすることも覚えさせましょう。

外で排泄した場合は、ウンチは「ウンチ袋」で持ち帰るのはもちろんのこと、おしっこは水で流し、できる限り跡を残さないように。
お散歩の際には、「ウンチ袋」と「水」は必ず持ち歩きましょう。

【ダルメシアン】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

【ダルメシアン】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

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ダルメシアンを初め、犬が散歩を嫌がる多くの理由として「外を怖がる」ことが挙げられます。

子犬の頃からの社会化不足によって外の環境を怖がるようになってしまう犬は少なくありません。また、成犬になってもあまりお散歩や外出する機会を与えず、家の中ばかりで過ごしていれば外の環境を怖がるようになってしまいます。

また、犬の目線は人よりも低く、一方で五感は人よりも優れていることから車の往来や人ごみ、様々な音に対して人以上に敏感に感じ、恐怖心を持ってしまうこともあります。

成犬になって、散歩や外出を嫌がらないようにするためにも、子犬の頃から十分に社会化を行う必要があります。また、成犬になっても散歩の時間をしっかりと確保し、外に出る機会をなるべく多く持ちましょう。

すでに散歩を嫌がる場合は、まずはなるべく刺激の少ない場所を散歩するようにしましょう。お散歩中にいつも会う特定の人や犬に出会わないようにしてみて、愛犬の様子をみてください。

飼い主には人懐っこいダルメシアンですが他人には警戒心を示すため、「友だちを作ってあげよう」と飼い主さんが考え、無理に話しかけたり遊ばせたりといった行為が、愛犬にとってはストレスになっている可能性もあります。

また、散歩中に犬が喜ぶおやつなどをあげながら歩いたり、愛犬の怖がるスポットに来るたび、おやつをあげるようにすれば、お散歩の時間や怖がるスポットに良いイメージを持つようになっていきます。

しかし、過度にお散歩を嫌がり恐怖心を感じている場合は、飼い主さん一人で無理に対応するとさらに恐怖心が増してしまうこともあるため、必ず専門家に相談するようにしましょう。

【ダルメシアン】散歩から帰った後のお手入れ方法!

お散歩から帰ってきたら、家に入る前に、砂やホコリを取り除いてブラッシングしましょう。
短毛で毛のボリュームも多くないため、皮膚を傷つける恐れが少ないゴムやシリコンでできたラバーブラシを使うのがオススメです。
ラバーブラシにはマッサージ効果もありますので、痛みを伴わないように、力加減に注意をしながら使用すると良いでしょう。
その後、豚やいのししの毛で出来た獣毛ブラシで仕上げてあげると理想的です。

次に、足の裏・肉球をチェックし、砂をはらったあと、石や木片などが刺さっていないか注意しましょう。
傷や腫れがないのかも確認も必須です。
また、触っても痛がらないか見てあげてください。

愛犬の足の裏を確認後、問題がなければ濡れたタオルで汚れを落とし、しっかり肉球を乾燥させるためにも、乾いたタオルで水気をしっかりとりましょう。
この手間を省くと、皮膚が蒸れて菌が発生し「指間炎(しかんえん)」という病気になるおそれがあるので気をつけてください。

【ダルメシアン】散歩のまとめ

【ダルメシアン】の散歩のまとめ

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陽気で社交的、飼い主によくなつくダルメシアンは、家庭犬としてとても優秀です。
ただし、賢い分、子犬のころに間違ったしつけをすると、正しいしつけが難しくなります。
愛犬の個性を最大限に伸ばせるように子犬時代からしつけをすることと、充分な運動量を散歩やドッグラン等で満たしてあげてください。

最後に、ダルメシアンは先天性聴覚障害を持っていたり、難聴になったりしやすい犬種と言われています。
愛犬の聴力の問題に気づいたら、すぐに動物病院を受診してください。
元気いっぱいなダルメシアンとの、アクティブなお散歩時間を共に楽しんでください。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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