【東京】 愛犬の「分身」を手作りで。羊毛フェルトドール教室“mirmeme99”で過ごす癒やしの時間
羊毛フェルトドール作家・原田有美さんが主宰する教室“mirmeme99(ミルメメ99)”。飼い主さん自らが、1つひとつ手作りする人形は今にも動き出しそうなほどリアルで、思わず本物と見間違えてしまうほど。愛犬らしい表情やしぐさを再現できる羊毛フェルトドールの魅力を、原田先生に教えていただきました。
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目次
ひと針ひと針、丁寧に作り上げる世界に1つだけの羊毛フェルトドール

アパレルのデザイナーや、愛犬ブランドの企画・販売職として活躍していた原田先生が、羊毛フェルトドールに出会ったのは2004年頃のこと。
当時一緒に暮らしていた愛犬のコメコメ(トイ・プードル)をモデルに趣味でフェルトドールを作りはじめたところ、その可愛らしさに魅了され、作品作りに没頭していったそうです。

原田先生の愛犬・コメコメの羊毛ドール
「飼い主だけが知っている愛犬のリラックスした表情やしぐさを、驚くほどリアルに再現できるのが羊毛フェルトドールの魅力。当初はあくまでも趣味としてコメコメやお友達の愛犬の人形を作っていたのですが、次第に口コミで評判が広がり、オーダーメイドで愛犬の人形を作って欲しいという依頼が来るようになりました」と原田先生。

原田 有美 先生
今はオーダーメイドでの注文は中止してフェルト人形制作の指導に専念、東京・田園調布や駒沢で定期的に教室を開催しているほか、イベントなどへの出張教室も開催しています。
「できあがるお人形はもちろん世界で1つだけのもの。今、そばにいる愛犬のお人形を作るだけでなく、旅立った愛犬のお人形を作る方もいらっしゃいますね」。
少人数制の教室で、じっくり愛犬に向き合うひととき

教室の様子(会場によっては愛犬と一緒の参加も可能)
道具や材料は先生が用意してくれるので、初心者でも安心して参加することができます。
会場によっては愛犬と一緒の参加もでき、教室はいつも和気あいあいとした雰囲気です。
原田先生が提唱する羊毛ドールの特徴はとにかく細部にもこだわること。
犬ごとに異なる毛の色や質感を出すために複数の羊毛フェルトを混ぜあわせるのはもちろん、目の色や配置、鼻の形や大きさにまでこだわって、愛犬そっくりの姿に作りあげていきます。
「教室の主役は飼い主さん。私はあくまでもサポート役として、似せるお手伝いをするだけです」と原田先生。
教室は基本的に月に1回のペースで通い、10~12回かけて1つの人形を作り上げるシステム。
「プロの作家さんにオーダーメイドすれば、もっと早く出来上がると思います。でも、写真を見ただけの作家さんが作るのと、誰よりも愛犬をよく知る飼い主さんが作るのとでは、できあがりの印象が異なることが多いように感じます。やはり飼い主さんが愛犬のことを想いながら、1つひとつ丁寧に時間をかけて作り上げるからこそ、愛にあふれた貴重なお人形ができあがるのではないかと思うのです」。

たとえば上の写真のお人形の場合、①の状態でも十分可愛いのですが、飼い主さんが手を加え、毛の色やバランスを調整していくことによって、より本物そっくりの④の形に完成させることができたそうです。

下の写真の3体は、同じ飼い主さんによる作品。
モデルになった犬たちの写真と見比べると、体型や毛の色の違いだけでなく、性格の違いまでも、しっかり表現されているのがわかります。

上の3体のモデルとなった愛犬たち
愛犬と「いつも一緒」を叶える羊毛ドール
羊毛ドールを作る目的は、飼い主さんによってさまざまです。
クリアケースに入れて自宅に飾る人もいれば、いつも持ち歩いている人、愛犬と離れて暮らす家族に贈る人や愛犬と一緒に行けない出張や旅行に持っていく人もいるそうです。

気軽に作れるブローチタイプの作品も人気で、左は「バレエ留学をする家族に持たせたい」という飼い主さんのために原田先生が作った試作品。
右はお友達の愛犬が旅立ったので、一緒にラベンダー畑に行った大切な思い出を形にしてプレゼントしたい」という生徒さんのための試作品です。

こちらは自分の愛犬だけでなく、仲良しのお友達の愛犬もモチーフにして作ったもの。
手がつなげるように工夫されています。
皆が集い、愛犬への気持ちを共有できる癒やしの時間を

羊毛フェルトドール教室「mirmeme99」を始めて、もうすぐ8年。
原田先生には、教室を開くたびに実感することがあるそうです。
「ここで愛犬家の方々と過ごす時間が、思いがけず、参加者の皆さんの癒しの時間になっていることもあるのではないかなと思います。参加者は全員愛犬家の方ですから、犬への想いを共有できる場であり、情報共有の場であり、愛犬が巣立ってしまった方にはその悲しみを皆に共有できる場でもあるのかなと思います。教室名のmirmemeは、『心に響くものを制作していきたい、そして喜びや幸せにつながりますように…』、とそんな想いを込めてつくった造語なのですが、ご参加いただいている皆様に、そのとおりの場に育てていただいたのではないかな、と感謝しています」と原田先生。
「これからも教室を通じて羊毛フェルトドールの魅力を伝え、一人でも多くの飼い主さんと愛犬の時間をより豊かなものにするお手伝いを続けていきたいなと思っています」。

先生のやさしい人柄とかわいい羊毛フェルトドールに癒やされる教室mirmeme99は、現在、都内の2か所(田園調布、駒沢)で主に開催されています。
このうち田園調布駅近くのカフェ「田園茶房」でのレッスンには、愛犬の同伴が可能。
店内にはドッグメニューも揃っているので、レッスン前後に愛犬とお茶やランチを楽しむのもおすすめです。
また、教室開催日時にカフェに来れば、教室の様子を垣間見ることもできます。
参加を迷っている方は、ぜひお茶がてら、見学に訪れてみてはいかがでしょうか。

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<DATA> 羊毛フェルトドール教室 mirmeme99
【公式HP】https://mirmeme99.com/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/mirmeme99/
【場所】田園茶房
【住所】東京都大田区田園調布2-62-1 東急スクエアガーデンサイト北館1F
【開催日時】※満席の回もあります。詳しくはHPで随時確認してください。
・毎月第3火曜日10:30〜13:30、13:30〜16:30
・毎月第3水曜日10:30〜13:30、13:30〜16:30
・毎月第3木曜日10:30〜13:30、13:30〜16:30
・毎月第3土曜日15:30~18:30
(祝日や休館日と重なる場合は日程変更になります)
【料金】1レッスン5,400円(4レッスン1コースのチケット制、材料費別途)
※材料費等は制作するものにより異なります。詳細は公式HPでご確認ください。
※教室の問い合わせ・申込みは田園茶房ではなく、mirmeme99の公式HPからお願いします。
ライタープロフィール

相山 華子 Hanako Aiyama
【経歴】 1997 年慶應義塾大学卒業。同年、株式会社山口放送(日本テレビ系列)に入社、テレビ報道部記者として各地を取材。99 年、担当したシリーズ「自然の便り」で日本民間放送連盟賞(放送活動部門)受賞。同社退社後、2002 年から拠点を東京に移し、フリーランスのライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業のための日本語コンテンツ監修、翻訳(英語→日本語)も手掛ける。 【受賞歴】 サントリー「横浜開港150周年記念エッセイコンテスト」最優秀賞受賞、 JR東日本「列車の旅エッセイコンテスト」最優秀賞受賞 など 【資格】 英検1級、ファイナンシャル・プランナー(AFP) 【暮らし】 仕事でもプライベートでも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」のが信条。好きな旅のスタイルは鉄道旅。最近は家族で秘境駅巡りを楽しんでいる。大型犬好きで、これまでに飼った犬種はドーベルマンとラブラドール・レトリバー。
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