【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】散歩の役割や必要な運動量は?

穏やかで社交的な性格を持つキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。一般的には「キャバリア」と略して呼ばれています。初心者でも飼いやすいと言われている犬種ではありますが、病気や怪我には十分注意しなければいけません。この記事では、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのお散歩で注意すべき点についてご紹介します。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】散歩の役割や必要な運動量は?
出典 : pixta_45505731

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩はいつからしていいの?

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩はいつからしていいの?

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キャバリアに限ったことではありませんが、どの犬種でもお散歩を開始するのは《ワクチンプログラムが終了してから》が基本です。

ワクチン接種が終わっていないのにお散歩に出かけてしまうと、病原菌や細菌に感染してしまうリスクが高くなります。
犬には、特効薬がない病気や感染力が強い病気、後遺症が残りやすい病気があるため、ワクチン接種は必須です。

しかし、最近では「ワクチンプログラムが終わる”生後4ヵ月”よりも前に、外の刺激を受けた方がいい」とも言われています。

ワクチンの接種が終了する前に外に出す場合は「拾い食い」「他の犬と触れ合うこと」を避けるため、地面におろさず「抱っこ」で過ごすのがおすすめです。

少しずつ外に慣れることで、スムーズなお散歩デビューが期待できるでしょう。

初めてお散歩する時はどうしたらいい?

キャバリアは、社交的で愛嬌のある子が多い犬種です。
適応能力も高く、他の人や犬に対して攻撃的になるようなこともありません。

しかし、好奇心旺盛であるため、お散歩の時にはしっかりと首輪やハーネス、リードを着用する必要があります。
思わぬ事故や怪我にならないためにも、リードは短めにしっかりと握ってお散歩を楽しみましょう。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩は毎日必要?しなくていい?

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩は毎日必要?しなくていい?

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キャバリアの運動量だけを考えると、室内で遊ぶだけでも十分といえるかもしれません。
しかし、社会性をより身につけるため、さらにはストレスを発散するためにも、毎日お散歩に出かけるのが好ましいです。

また、キャバリアは、肥満になるとヘルニアになる危険性があります。
しっかりと予防するためにも、できるだけ毎日外出しましょう。

雨の日、忙しい時など、お散歩が難しい時はどうする?

毎日お散歩に行くのが好ましいですが、飼い主さんの都合や天気によって、外に出られない日もあるでしょう。
その場合は、室内遊びに切り替えて対応できます。

室内で遊ぶ際には、足や腰に負担がかからないよう、マットや絨毯を敷いた部屋を選ぶのがポイントです。
フローリングでは滑ってしまい、関節疾患を発症してしまうおそれもあります。
あわせて、大きな段差や障害物がない部屋を選ぶようにしてください。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

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キャバリアは、1日2回、1回につき20分~30分ほどのお散歩をしてあげるのが好ましいです。
距離にすると、1km~2kmほどとなります。

激しい運動は必要ありませんが、マンネリ化しないためにも、歩くだけでなく、早歩きや小走りを挟みながらのお散歩を楽しむのがおすすめです。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】の散歩に適切な時間帯や注意点は?

キャバリアに限ったことではありませんが、暑さや寒さに注意しながらお散歩をする必要があります。
体調を崩さないためにも、季節に合わせたお散歩時間を確認しておきましょう。

暑さが苦手!夏は「早朝」と「夜」を選んでお散歩を

キャバリアは、暑さに弱い犬種です。
夏の暑い時間帯にお散歩をしてしまうと熱中症になるおそれがあります。
また、熱を持ったアスファルトの上を歩くことで、肉球が火傷してしまう危険も。

そのため、夏の暑い日にお散歩へ出かける際は「早朝」と「夜」を選んであげましょう。

冬も要注意!暖かい時間帯を選びましょう

冬の寒い日のお散歩も注意が必要です。
寒いであろう「早朝」や「夜」は避け、陽が高い位置にある暖かい時間帯を選んでお散歩に行くのがおすすめです。

寒いのが苦手な子には、犬用の防寒具を装着するのも良いでしょう。
なかには服を嫌がる子もいるため、少しずつ慣らしてあげてください。

もし、1日2回のお散歩が難しいようであれば、1日1回少し長めのお散歩をする、室内でたくさん遊ぶなどの対策をしましょう。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】を散歩する際のトイレ(排泄)はどうする?

キャバリアに限ったことではありませんが、お散歩時に排泄した場合、持ち帰るのが基本です。
必ず持ち帰るためにも、お散歩バッグにウンチ袋を入れて出かけてください。

万が一、下痢気味な日があれば、ウンチ袋と一緒に新聞紙を持って行くと便利!排泄をする仕草を見せたら、新聞紙を素早く敷くと処理がしやすくなります。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

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キャバリアがお散歩を嫌がる仕草をした場合、体調不良を訴えているおそれがあります。
キャバリアは、先天性の心疾患を持っていることが多い犬種としても知られているのです。

先天性の心疾患の初期症状はあまり現れないことが多いですが、病状が進行してしまうと、

 ● 疲れやすい
 ● 咳が出る
 ● 運動を嫌がる

などの症状がでることがあります。

さらに膝蓋骨脱臼になってしまうと、歩きたがらない、立ち上がりにくそうにするなどの症状がみられるように。

これらの病気を見逃さないためにも、お散歩を嫌がる仕草をみせた場合、身体を触ってチェックしてみましょう。
気になる症状がある場合は、早めにかかりつけの動物病院を受診してください。

吠える時

争いごとを嫌い、番犬にも向かない犬種のため、キャバリアは、普段あまり吠えることがないかもしれません。
だからこそ、吠えてまで何かを知らせようとしているのを見逃さないようにしましょう。

お散歩の途中で吠えた場合、何か物音に反応した可能性が考えられます。
キャバリアが気になる音がしたか、嫌がるものが近くにないかを確認してみましょう。

また、ストレスが溜まっていると「吠える」「いたずらをする」「粗相をする」などの問題行動を起こすことがあります。
人が大好きなため、長時間の留守番をしたなどでストレスになることが続くと、吠えてしまうことがあるかもしれません。

ストレスが原因の場合は、外へ連れて行く、たくさん遊ぶなどで解消してあげましょう。
もちろん体調不良が原因で吠えることもあるため、吠える以外にも気になる症状がある場合は、動物病院へ行くようにしてください。

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】が散歩から帰った後のお手入れ方法!

【キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル】が散歩から帰った後のお手入れ方法!

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室内犬であるキャバリアは、お散歩から帰宅したら家に入る前に、足を拭いてあげましょう。
乾いた布で拭く、汚れが気になる所を濡れた布やウェットティッシュで拭くだけで基本的にはOKです。

草むらを歩いた、水たまりに入ってしまったなどで汚れが気になる箇所がある場合は、ぬるま湯で優しく洗いましょう。
濡れたまま放置すると雑菌が繁殖することもあるため、水分がなくなるまでしっかりと拭く、またはドライヤーで乾かすなどをしてあげましょう。

まとめ

キャバリアに必要な運動量や、お散歩時に注意したいポイントをご紹介してきました。
社交的で人や他の犬が大好きな傾向が高いので、飼い主さんも楽しんでお散歩できることでしょう。

しかし、好奇心旺盛な一面を持っているため、リードはしっかりと握り、事故や怪我に繋がらないよう十分注意してお散歩を楽しんでください。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野)
麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了 
専攻:人と動物の関係学、犬の行動学
麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。

・資格
CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed)
(世界最大家庭犬トレーナー資格)

・職業
スタディ・ドッグ・スクール® 代表
株式会社 Animal Life Solutions (ALS)代表取締役社長

・所属団体、学会
日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)理事
動物介在教育療法学会(ASAET) 理事

・受賞歴
平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞

・著書
◆ 「犬の行動学入門」
監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基   
◆ 「アニマルセラピー入門」
  編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明
◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」  
◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」
販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕
◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ
◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles
  Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015)
◆ [(link) "text": "応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価","url": "http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/tamura/member/obog2014/asami/314%90%F3%8C%A9%81@UDM0227.pdf", "target": "_blank"]
浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志
ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター
(Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度)

・職業上でのペットとの関わり
ドッグトレーナーとして飼い主指導
獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育
学校機関での専門家の育成
メディアを通した情報発信
企業に対するペット関連コンサルタント

・飼っている動物
スタンダード・プードル(♀:柔、11歳)

・ペット歴
犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹)
スタンダード・プードル(1匹)
ネコ:2匹
シマリス:2匹
ウサギ:1羽
セキセイインコ:5羽

・ポリシー(ペットに関する)
動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する

・エピソード(ペットに関する)
畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。
 当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。
 そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。
 気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。
 このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。 

大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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ライタープロフィール

長根あかり Akari Nagane

長根あかり Akari Nagane

・学歴:帝京科学大学 (生命環境学部 アニマルサイエンス学科)

・ライター歴:2年

・過去の執筆履歴:ペトこと 『楽しく教える犬のしつけ』『犬と寝るって幸せ』など

・飼っている犬種:雑種

「幼少期から動物が好きで将来は動物に携わる仕事がしたいと夢見ていた。

高校、大学と動植物について学び、大学2年の時に初めての犬に「保護犬」を迎える。

愛犬と共に行動学やアニマルセラピーについて学び、OPDES公認ドッグトレーナー資格、動物介在教育アドバイザー認定資格を取得。


現在は、自身の経験から保護犬についての相談や家庭犬のしつけ・トレーニングについてフリーで行っている。」

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