海外わんLIFE Vol.2 【フランス・リヨン編①】 フランスの不思議な犬の名付け習慣

海外で暮らす日本人の皆さんに愛犬との暮らしを紹介してもらうコラム「海外わんLIFE」。今回はフランス東部の古都・リヨンで暮らすNaoko Corbiさんに、愛犬のレオンベルガー、オオキニとの日常について教えていただきます。

海外わんLIFE Vol.2 【フランス・リヨン編①】 フランスの不思議な犬の名付け習慣
フランス・リヨン

Kavalenkau Pavel / PIXTA(ピクスタ)

みなさま、はじめまして。フランスのリヨン在住のNaoko Corbiです。
ロンドン留学中に知り合ったフランス人と結婚、主人の故郷であるリヨンに住み始めて、もうすぐ40年になります。
パリから約450km、スイスに近いフランス南東部の街・リヨンは歴史ある古い街で、中世の町並みが残る美しい旧市街はユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

オオキニ。お気に入りのお散歩コースにて

オオキニ。お気に入りのお散歩コースにて

私の自宅があるのは市の中心地から車で15分ほどの、自然あふれる地域。
ここで家族と2頭の愛犬と一緒に暮らしています。
愛犬はともにレオンベルガーのオオキニ(メス、もうすぐ2歳)とエッジ(オス、11歳)。
大型犬のレオンベルガーは平均寿命が7~8歳といわれているので、エッジは人間で言えばもう100歳を超えるおじいさんです。
本コラムではまだ若くて元気なオオキニの生活をメインにお話したいと思います。

オオキニの名前の由来は?

オオキニは私にとって10頭目の愛犬です。
レオンベルガーという犬の特徴は次回ご紹介するとして、今回はオオキニの名前の由来と、犬の名付けに関するフランスの不思議な習慣についてご紹介します。

日本人なら「オオキニ」と聞くと、すぐに大阪弁の「ありがとう」を想像するかと思いますが、残念ながらオオキニの名の由来はあの「オオキニ!」ではありません。

実はフランスには、犬の名前をつけるにあたって、ちょっと変わった習慣があるのです。
それは、生まれた年ごとに、名前の頭文字(アルファベット)が決められていること。
例えば、2019年は「P」の年なので、2019年に生まれた犬の多くがPで始まる名前をつけられているのです。
これは、もともと犬の血統書を管理する際の効率をよくするために始まった習慣だそうで、こうしておけば、名前を聞いただけで何年生まれの犬かがわかる、というわけです。

我が家が最初にレオンベルガーを迎えた1998年は「O」の年でしたから、日本語の「大きい」から着想を得て、最初のレオンベルガーには「オオキ」と名付けました。
「オオキニ」が我が家にやってきたのは、そのちょうど20年後の2018年。2018年は20年ぶりにやってきた「O」の年でした。
だから、オオキの再来・2番めのオオキという意味で、「オオキニ」という名前をつけたのです。

オオキニは知り合いのブリーダーさんのところで、売れ残っていた女の子。
体は大きくて、すでに体重が55kgもありますが、ちょっぴり怖がりでおとなしい性格です。
ちょっとした音に驚いてしまうので、今はできるだけ外に出して、いろいろな人や犬と接して社交性を養う練習をしているところです。

お気に入りの散歩コースは、ポール・ボキューズ料理学校のあるパーク

よく散歩にでかけるパーク内にあるシャトーの前で

よく散歩にでかけるパーク内にあるシャトーの前で

オオキニの散歩は1日に1回。短くても45分、時間に余裕があるときは1時間30分くらいかけて、しっかり歩きます。
近所に、日本でも有名な料理家、ポール・ボキューズの料理学校のパークがあり、犬連れで自由に入ることができるので、ここを歩くことが多いですね。

ポール・ボキューズの銅像

ポール・ボキューズの銅像

パークには、いわゆる「ウンチ袋」に使えるビニール袋が入ったボックスが設置してあり(写真下)、袋を自由に使えるようになっています。
これがあると、万が一、袋を切らしてしまっても、安心してお散歩を続けることができます。

自由に使える犬のウンチ袋が入ったボックス

自由に使える犬のウンチ袋が入ったボックス

次回は、まだ日本では珍しいレオンベルガーという犬の特徴や魅力をお伝えします。

<Naoko Cprbiさんプロフィール>

山口県出身。
フランス人のご主人との結婚を機にリヨンへ。
ピアニストとしてリヨン国立管弦楽団のメンバー数人と組んで音楽祭やコンサートで演奏活動に従事する傍ら、ピアノ教師としても活動した経歴の持ち主。
大の犬好きで、結婚以来、これまでに飼った犬は10頭にのぼる。
住宅事情で日本に犬を連れて帰れない知人のゴールデン・レトリーバーを引き取った経験も。

ライタープロフィール

相山 華子 Hanako Aiyama

相山 華子 Hanako Aiyama

【経歴】 1997 年慶應義塾大学卒業。同年、株式会社山口放送(日本テレビ系列)に入社、テレビ報道部記者として各地を取材。99 年、担当したシリーズ「自然の便り」で日本民間放送連盟賞(放送活動部門)受賞。同社退社後、2002 年から拠点を東京に移し、フリーランスのライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業のための日本語コンテンツ監修、翻訳(英語→日本語)も手掛ける。 【受賞歴】 サントリー「横浜開港150周年記念エッセイコンテスト」最優秀賞受賞、 JR東日本「列車の旅エッセイコンテスト」最優秀賞受賞 など 【資格】 英検1級、ファイナンシャル・プランナー(AFP) 【暮らし】 仕事でもプライベートでも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」のが信条。好きな旅のスタイルは鉄道旅。最近は家族で秘境駅巡りを楽しんでいる。大型犬好きで、これまでに飼った犬種はドーベルマンとラブラドール・レトリバー。

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