DOG@nature Vol.1【飯山白山】愛犬も自然に里帰り〜ドッグトレッキング

「愛犬と自然の中へ」をテーマとして、ドッグトレッキングの先駆者でありドッグトレーナーの峯岸徹さんに、自然の中での遊び方やお出かけ先情報をご紹介いただく「DOG@nature」。これを読めば、犬たちともっと気軽にアウトドア&ネイチャーライフを楽しめるはず! 第1回目は初心者でもOKの「ドッグトレッキング」をご紹介します。

DOG@nature Vol.1【飯山白山】愛犬も自然に里帰り〜ドッグトレッキング

自然の中で、犬は変わる

自然の中で、犬は変わる

はじめまして。横浜の「ONE FLAP」という店でドッグトレーナーをしている峯岸徹です。

7年前にお客様の愛犬をお預かりして一緒に野山を歩くドッグトレッキングをスタートし、今では飼い主さんも一緒に歩くようになりましたが、多くの飼い主さんが、自然の中で大きな変化を遂げていく愛犬に驚く姿を見てきました。

古代、人間も犬も野山を駆け巡り、狩猟をしたり木の実や果実を採取しながら自然の中で生きてきました。
人間の相棒として犬は野生動物を追いかけ、虫や鳥の声、川の流れる音を聞きながら山奥深くに分け入ったこともあったことでしょう。
現代においても、自然の中に身を置くことで犬の本能が呼び覚まされたのか、その表情や行動が普段とは大きく違ってきます。

“自然の中に身を置くこと”を通して、愛犬の変化を感じ、理解を深め、今まで以上の一体感を感じることができる。
そんな体験を、実際のトレッキングやアウトドアライフの様子とともにお伝えすることで、みなさんにも知っていただけると嬉しいなと思います。

愛犬と一緒に自然を楽しむ

愛犬と一緒に自然を楽しむ

今回は、都心から車で約1時間。飯山観音長谷寺をスタートし、標高284mの飯山白山を目指すトレッキングコースへ。
白山(はくさん)ハイキングコース

山の中に足を踏み入れた途端、自然が放つ強い香りと、冷えて澄んだ空気に全身が包み込まれます。
人間より鋭い感覚器官を持つ犬にとって、緑の香りや土の感触、鳥の声や様々な音をその身に感じることで、その表情を生き生きと輝かせ始めます。
そして、全身を使って喜びを表現しているかのような歩き方、跳ねるようにして前に前に進もうとします。
その姿は、アスファルトの上を散歩している時とは明らかに違い、自然の中での振る舞いを少しずつ思い出しながら、今この時を存分に楽しもうとしているかのように見えます。

愛犬が山の中を楽しげに歩く姿やその表情を見れば、飼い主さんからも自然と笑みがこぼれてくるもの。
自然の持つパワーに飼い主さん自身もリラックスし、どんどん気持ちが穏やかになっていくのです。

自然の中の過ごし方を知る

自然の中の過ごし方を知る

ドッグトレッキングに来ると、犬たちは落ち葉の山に顔を突っ込んだり、それだけでは不満と言わんばかりに全身を埋もれさせようとします。
ゴツゴツした太い木の根っこを軽々とジャンプして飛び越え、沢の冷たい水の中を歩くこともあります。
時には土の上で寝転び回り、飼い主さんが目を覆いたくなるぐらい全身をドロドロにさせることだってあります。
そんな時は後のことなんて考えず、愛犬の気持ちの赴くまま好きなことをさせてあげましょう!
それもまたドッグトレッキングの醍醐味の1つなのですから。

犬は大自然から何かを感じ取ろうとしている

乾燥した枝が折れる音やガサガサと枯れ葉のこすれる音、風上から漂ってくる微かな動物の匂いがすると、犬は耳をピンと立たせ、目を大きく見開き、体を少し硬くさせ、音や匂いのした方向をじっと見つめます。
人が気にしない些細なことからも犬は何かを感じ取ろうとしているのでしょう。
その姿を見ていると、犬もまた厳しい自然環境の中を生き抜いた動物であることを私に思い出させ、感慨深い気持ちになります。

愛犬とのアウトドアランチで美味しいひと休み

愛犬とのアウトドアランチで美味しいひと休み

しっかり歩いた後にはお楽しみのランチ休憩が待っています。
カップラーメンも自然の中で食べると、おいしさが2倍にも3倍にもなるのですが、今回はちょっとだけ手の込んだ「豚バラと白菜のミルフィーユ」にしました。
前日の夜、アルミメスティンに具材を隙間なくぎゅうぎゅうに詰め(もちろん肉多めがおすすめ!)、出かける前にスープの素と醤油を少したらして味付けをしておきました。
火にかける前に少しだけ水を加えれば、あとは煮えるのを待つだけ。
ガスストーブ1つあれば、自然の中でも暖かくておいしい食事を楽しむことができます。
白菜と豚バラの甘みが身体に沁み渡り、幸せな気持ちになること間違いなしです!

愛犬はマットの上でまったりと昼寝

飼い主が食事を楽しんでいる間、愛犬が何をしているかというと、暖かい日差しの中、持参したマットの上でまったりと昼寝を楽しんでいます。
犬の持久力は動物の中でも相当に高いと言われていますが、犬にとっても感覚をフルに使う山歩きは大変疲れるもののようで、ランチ後のトレッキングのためにも体力回復に努めてもらわなくてはなりません。

ドッグトレッキングを始めたばかりの犬にとって、山の中を歩くことは非常に刺激的であり魅力的なため、興奮がなかなか収まらず休息が取れないこともあるのですが、何度も経験しているうちにちゃんと昼寝ができるようになっていきます。

今までとは違う絆

今までとは違う絆

少し急な登り坂や日常生活では見かけない大きな段差を、愛犬は四本足で軽やかに進んでいきます。
それとは対照的に、飼い主さんの息は上がり、歩くスピードも徐々に落ちていきます。
そんな時、愛犬は立ち止まって飼い主さんの顔を覗き込み、「待っているから一緒に頑張ろう!」と励ましてくれているかのような行動を見せてくれることがあります。
本当のところ犬が何を思ってそのような行動をするのかは分かっていませんが、常に飼い主さんを見て、そのそばに寄り添おうとする犬の姿は、何度目にしても感動的で心が温かくなります。

おわりに

のんびり自然を楽しみながら歩くのがドッグトレッキング

山頂を目指す登山とは異なり、山の中を愛犬と一緒にのんびり自然を楽しみながら歩くのがドッグトレッキングです。
飼い主さんと愛犬の体力やその日の天気や気候に合わせ、難易度や距離を自由に決めることができます。
疲れたと感じたら引き返したっていいのです。

愛犬に「犬としての喜び」を教えてあげたい、より深い関係を愛犬と築きたいとお考えの飼い主さんにはピッタリのスポーツです。

身近にも気軽にドッグトレッキングができるコースがありますので、少し早起きをして愛犬と共にドッグトレッキングを楽しんでみませんか?

【今回歩いたコース】

飯山観音長谷寺

今回のドッグトレッキングのスタート地点となった飯山観音長谷寺(ちょうこくじ)は、神奈川の景勝50選に選ばれており、本堂に向かう参道の両端には綺麗に並べられている石灯篭が美しく、春は桜、初夏にはアジサイが綺麗に咲きほこることでも有名です。
本堂は正方形の形をしていて18世紀中期に建立されたと推定されています。
昭和37年に市有形文化財に指定されています。

愛犬と一緒に本尊の十一面観世音菩薩にお参り

ドッグトレッキングの前に、安全祈願を込めて愛犬と一緒に本尊の十一面観世音菩薩にお参りました。
山に入らせていただくことへのお礼と、ケガなく戻れることを願って手を合わせれば、不思議と清々しい気持ちになります。

飯山白山山頂

飯山白山山頂は、標高284mの低山ではありますが、天気のいい晴れた日は、スカイツリー、新宿副都心、ランドマークタワー、ベイブリッジ、相模湾、江の島まで一望できる絶景ポイントです。
今回のランチはここで食べました。

白山(はくさん)ハイキングコース

ライタープロフィール

峯岸 徹 Akira Minegishi

峯岸 徹 Akira Minegishi

株式会社ワンフラップ代表取締役 ドッグトレーナー 【経歴】 2013年に外資系IT企業を退職し、横浜市六角橋に株式会社ワンフラップを起業。ドッグトレーナーとして子犬のしつけから噛み犬、吠え犬の問題行動の改善に取り組む。起業当時から犬と一緒にトレッキングをする「ワントレ」を立ち上げ、賛同してくれるドッグトレーナーと問題行動を抱えている犬を連れ自然の中でドッグトレッキングを行う。その時に経験した犬達の表情や行動の改善を目の当たりにして、現在では飼い主さんと愛犬が一緒に参加するプログラム「みんなでワントレ」を展開している。 【愛犬との暮らし】 愛犬はフレンチブルドッグ(10歳)。3歳の時に頚椎ヘルニアで手術、5歳で左後ろ足の十字靭帯断裂の手術をする。手術の度にハードなリハビリを乗り越えて、今でもドッグトレッキング、キャンプなどのアウトドアを一緒に楽しむ。 【趣味】 愛犬と一緒にドッグトレッキングやキャンプをすること。少しの時間を見つけては愛犬とザックを車に積み山へ向かいます。暗闇を歩くナイトトレッキングも楽みの1つ。 【しつけへの想い】 犬の肉体的な健康、精神的な健康を飼い主さんが提供することが犬のしつけで大切なことだと考えています。日々の忙しい生活の中で散歩が疎かになるだけでもこのバランスが崩れてしまいます。バランスを崩す原因の多くは飼い主さん側にあります。飼い主さんが犬のしつけについての意識を変え知識を身につけることで犬と深い絆が生まれてくると考えています。

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