海外わんLIFE Vol.3【シンガポール編②】意外な愛犬事情&飼い主も一緒に楽しむプレイ・デート

海外で暮らす日本人の皆さんに愛犬との暮らしを紹介してもらうコラム「海外わんLIFE」、シンガポール編の第2回をお届けします。香港から愛犬2頭を連れてシンガポールに移住してきたYoshikoさん一家。さて、どんな生活が始まったのでしょうか。

海外わんLIFE Vol.3【シンガポール編②】意外な愛犬事情&飼い主も一緒に楽しむプレイ・デート

ドッグライセンスの取得が必須。飼える犬種や頭数にも制限が

シンガポール政府発行のドッグライセンス

シンガポール政府発行のドッグライセンス

シンガポールで愛犬と暮らすために、最初にしなければならないことは、政府からドッグライセンスの習得をすることです。
ライセンスは政府のサイトで簡単に取得できますが、1頭につき年間15ドル(未去勢の犬は90ドル)を支払わねばなりません。

シンガポール 住宅 犬

iStock.com/Starcevic

さらに、この国では住宅の種類ごとに、飼うことができる頭数に制限が設けられています。
例えば公団住宅だと1軒につき1頭まで。日本人が住むことの多いコンドミニアムタイプの住居だと3頭までで、それ以上飼う場合は追加料金が課されます。

飼うことができる犬種にも一定の制限があり、大型犬を飼う場合は賠償責任のある保険への加入が義務付けられています。

シンガポール 犬 予防接種

iStock.com/panida wijitpanya

一連の手続きが終わったら、獣医さんへ。
国ごとに必要な予防接種の種類が異なるので、確認のためにも必ず受診するようにします。
なお、基本的にシンガポールでは狂犬病の予防接種は不要ですが、日本に連れて帰る可能性がある場合は、受けておかないと入国できません。

意外と難しい!? 愛犬と一緒のタクシー利用

意外と難しい!? 愛犬と一緒のタクシー利用

iStock.com/justhavealook

さて、予防接種を受けに行くにあたって、病院が近所にないのでタクシーを利用することに。
このとき初めて気づいたのですが、シンガポールではペットと一緒にタクシーを利用するのは、意外と難しいのです。
タクシーを呼ぶ際に、愛犬も一緒であることを告げると3回連続で断られ、4回目にやっと来てもらうことができました。
香港では愛犬と一緒でも簡単にタクシーを利用できていたので、ちょっとびっくりしてしまいました。

シンガポール タクシー 犬

iStock.com/VladimirGerasimov

乗せてくれたのは中華系のドライバー。彼によると、マレー系のドライバーは、まず犬を乗せてくれないそうです。
というのも、イスラムの教えでは犬は「不浄なもの」であり、触ることもできない人がほとんどなので、万が一、車内に犬の毛が落ちてしまうと大変困るのだとか。
ちなみに、中華系のドライバーの場合でも「この車は夜のシフトではマレー系のドライバーが使うので、悪いけど乗せられない」と断られたことがありました。

iStock.com/joyt

多民族国家であるシンガポールでは、お互いの宗教を尊重するので、犬を乗せてくれないドライバーについても「やむを得ないことだ」と考えられているようです。
そんなシンガポールならではの事情がわかってからは、我が家ではペット専用のサービスがある配車アプリを利用するようになりました。

近所の愛犬たちと楽しむプレイ・デート

隣家の愛犬コビー君(右)とYoshikoさんの愛犬ルーとモー

隣家の愛犬コビー君(左)とYoshikoさんの愛犬ルーとモー

愛犬と生活で、もう一つ困ったことと言えば、気候です。
犬たちにとっては暑すぎるので、昼間の外出は極力避けるようにして、お散歩は比較的涼しい朝と夕方にするようにしました。
どこのお宅も同じなので、すぐにご近所の飼い主さんと顔見知りになりました。

たまにお出かけするシンガポール・ボタニック・ガーデン(世界遺産)

たまにお出かけするシンガポール・ボタニック・ガーデン(世界遺産)

シンガポール・ボタニック・ガーデン

iStock.com/Drachenhonig
緑豊かなシンガポール・ボタニック・ガーデンは愛犬のお散歩にぴったり

お散歩では近所の公園を歩くことが多いですが、たまに少し離れたところにあるSingapore Botanic Gardenに行くこともあります。
ここは世界遺産にも指定されている広大な植物園で、歩いていてとても気持ち良いですね。
ただし、シンガポールはスコールが多いので、遠出をする際は要注意です。

おめかししてお誕生日会に!

おめかししてお誕生日会に!

また、ご近所のワンちゃんたちと「プレイ・デート」を楽しむこともよくあります。
プレイ・デートは、お互いの家を行き来して愛犬と一緒の時間を楽しむこと。
我が家に皆さんが遊びに来てくれることもありますが、皆さんのお宅にお呼ばれすることもあります。

犬用のバースデーケーキ。飼い主さんの手作り

犬用のバースデーケーキ。飼い主さんの手作り

カラフルな犬用のクッキー

カラフルな犬用のクッキー。こちらも手作り

先日は、横浜からシンガポールに移住して来られたインド系の飼い主さんの愛犬・ブランディの誕生日会にお招きいただきました。
昨年もお招きいただいたのですが、とても国際色豊かなお誕生日会です。

飼い主さん用に振る舞われたケーキ

飼い主さん用に振る舞われたケーキ

おそろいのバンダナでドレスアップ!

プレゼントにいただいた、おそろいのバンダナでドレスアップ!

今年も自家製バースデーケーキ(犬用と人用)が振る舞われ、招待客の1人(オーストラリア人)が作ってくださった、お揃いの犬のバンダナをいただきました。

国籍は違っても「犬が好き」同士だとすぐに仲良くなれる

国籍は違っても「犬が好き」同士だとすぐに仲良くなれる

ご近所の飼い主さんとはグループ・チャットを作っており、次回のプレイ・デートやお散歩を計画中です。
多民族国家・シンガポールでは飼い主さんの国籍もさまざま。
でも「犬が好き」という共通点があるので、すぐに仲良くなれますね。

次回はシンガポールの愛犬用トリミングサロン事情などをご紹介します。

<Yoshiko さんプロフィール>

幼少時代から海外に興味を持ち、大学時代には様々な国をバックパッカーで旅行。
中でも中国を始めアジアの将来性に興味を持ち、海外のエアラインに就職したのをきっかけに香港に移住。
20 年以上の香港での生活を経て、2017 年からシンガポールで暮らす。
家族はオーストラリア人のご主人と長男、2頭のトイ・プードル(ルーとモー)。
現在は専業主婦で、趣味は書道(中国書道、日本書道どちらも), 水墨画、太極拳など。

ライタープロフィール

相山 華子 Hanako Aiyama

相山 華子 Hanako Aiyama

【経歴】 1997 年慶應義塾大学卒業。同年、株式会社山口放送(日本テレビ系列)に入社、テレビ報道部記者として各地を取材。99 年、担当したシリーズ「自然の便り」で日本民間放送連盟賞(放送活動部門)受賞。同社退社後、2002 年から拠点を東京に移し、フリーランスのライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業のための日本語コンテンツ監修、翻訳(英語→日本語)も手掛ける。 【受賞歴】 サントリー「横浜開港150周年記念エッセイコンテスト」最優秀賞受賞、 JR東日本「列車の旅エッセイコンテスト」最優秀賞受賞 など 【資格】 英検1級、ファイナンシャル・プランナー(AFP) 【暮らし】 仕事でもプライベートでも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」のが信条。好きな旅のスタイルは鉄道旅。最近は家族で秘境駅巡りを楽しんでいる。大型犬好きで、これまでに飼った犬種はドーベルマンとラブラドール・レトリバー。

続きを読む

「ライフスタイル」の人気記事RANKING