【ドッグトレーナー監修】犬と見つめ合うと幸せホルモンが出る?愛犬と上手なアイコンタクト(目線)取り方

愛犬と見つめ合うことで、飼い主さんも愛犬も一緒に幸せになれるって知っていましたか? 目線を合わせるとオキシトシンという幸せホルモンの濃度がお互いに上昇するのだそう。ここでは、そんなアイコンタクトについてお話します。上手なアイコンタクトの取り方を参考に、たくさん見つめ合って幸せ気分を高めましょう。

【ドッグトレーナー監修】犬と見つめ合うと幸せホルモンが出る?愛犬と上手なアイコンタクト(目線)取り方
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愛犬とのアイコンタクト(目線)【幸せホルモンオキシトシン】

愛犬とのアイコンタクト(目線)【幸せホルモンオキシトシン】

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愛情ホルモン、幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシン。
オキシトシンは人間の母と子の間で生じ、絆を強めることで知られていますが、実は、人間と犬にも深く関わりがあることが分かってきました。

●お互いのオキシトシンが増える
愛情と信頼で結ばれた飼い主さんと犬の関係では、飼い主さんが犬の世話をしたり、話しかけたりすると、犬は嬉しくなって体内のオキシトシンが上昇します。
オキシトシンが上昇すると、飼い主さんと目線を合わせようとする行動が増えていきます。

そして、犬が積極的に飼い主さんを見る回数が増えれば増えるほど、見つめられた飼い主さんも、体内のオキシトシンが上昇していくことが分かりました。

犬が自発的に飼い主さんを見ているときに飼い主さんが目線を合わせることで、お互いのオキシトシンが増えていくというわけです。

愛犬とのアイコンタクト(目線)【愛犬が嫌がるアイコンタクト】

愛犬とのアイコンタクト(目線)【愛犬が嫌がるアイコンタクト】

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●無理に目を合わせるのはダメ
犬が意識的に飼い主さんを見ているとき以外は、飼い主さんから無理に目線を合わせにいくことはやめましょう。

犬同士の関係でいえば、相手をじっと凝視することは威嚇の意味を持ち、緊張した状態になります。
ケンカに発展してもおかしくありません。
これは、人間と犬の関係でも同じことです。

高い位置から犬の顔を覗き込むように目線を合わせたり、目を凝視することも控えましょう。
犬が嫌がることもあります。

●アイコンタクトが苦手な犬もいる
アイコンタクトに慣れていない犬や、警戒心が強い犬は、目を合わせることを基本的に嫌います。
そのことを忘れずに、親しくない犬とむやみに目線を合わせるのはやめましょう。

アイコンタクトの学習をしていたり、目線を合わせることにポジティプなイメージを持っている犬と、そうでない犬とでは、目を合わせる意味やお互いの関係性が変わってくるために注意が必要です。

しつけのアドバイスで「アイコンタクトの練習をしましょう」とよくいわれますが、これは、アイコンタクトが苦手にならない予防のためでもあります。

愛犬とのアイコンタクト(目線)【上手なアイコンタクトの取り方】

愛犬とのアイコンタクト(目線)【上手なアイコンタクトの取り方】

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●目線を合わせるタイミング
犬が自分から飼い主さんを見つめているときに目線を合わせるのがベストです。

室内で過ごしているときやお散歩中に「ふと気付いたら見つめられていて、自然とアイコンタクトできた」という場合、犬が飼い主さんを見つめている理由は期待のあらわれにほかなりません。

「楽しいことをしてくれるかな」「何かいいことがあるかな」と、犬は期待感を持って大好きな飼い主さんを見つめています。
犬が期待を持って、積極的に飼い主さんを見つめる関係性を保つことが大切です。

●警戒されないために
まず、いきなり目を合わせないようにすること。
犬は上から覗き込まれるような体勢を嫌うので、腰を落としてしゃがみ込むなど、低い体勢になりましょう。
体勢が低い状態のまま、目は合わせずにそらしておきます。
犬がこちらに興味を持ったときにだけ、少しずつ目を合わせていくようにしましょう。

決してアイコンタクトを強制しないでください。
自然で無理のないコミュニケーションをはかっていくことが大事です。

●トレーナーとのトレーニングで慣れる
ドッグトレーナーとのトレーニングでは、アイコンタクトをとりながらトレーニングが進められていきます。
このように、飼い主さん以外にもアイコンタクトを取る関係性に慣れている犬であれば、ぱっと目が合った瞬間に「あっ、何かしてくれるのかな」「楽しいことがありそう」と、嬉しくなって近寄ってくるでしょう。
アイコンタクトを取ったことで威嚇されているとは感じないはずです。

●犬にとって「楽しいこと」と思わせる
本来、犬は目を見つめられることを苦手としています。
だからこそ、普段からおやつなどのごほうびを使いながらアイコンタクトの練習をして、「目が合ったときに、いいことがあるよ」というポジティブなイメージを与えておくといいでしょう。

愛犬とのアイコンタクト(目線)まとめ

愛犬とのアイコンタクト(目線)まとめ

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大好きな愛犬と見つめ合って、お互いが幸せでいっぱいになれるなら、こんなに嬉しいことはないですよね。
アイコンタクトに慣れていない警戒心の強い犬も、少しずつ慣らしていくことで、上手にアイコンタクトが取れるようになるはずです。

ふと愛犬の視線を感じたら、愛情いっぱいに見つめ合いましょう。
愛犬と一緒に、幸せ気分にたっぷりとひたってくださいね。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・youtubeチャンネル 「スタディ・ドッグ・スクール 」 動物行動学博士&国際ライセンスドッグトレーナーが犬の習性や能力から飼い方やしつけまで目からウロコの情報を幅広く発信。 チャンネル登録はこちらから↓ https://www.youtube.com/channel/UCqSmNCaYUEUFObbBW4Xn9nw ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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ライタープロフィール

石川 明加 Haruka Ishikawa

石川 明加 Haruka Ishikawa

フリーライター 【経歴】 1977年生まれ神奈川県出身。目白学園女子短期大学国語国文科卒。編プロ勤務を経て2005年より独立。以来、雑誌や広告、webメディアなどで取材執筆。美容と健康、ウエディングからペットとの暮らしまで、より豊かな毎日を過ごすための女性のライフスタイル提案などを多く取材。おもにウェディング系、ペット関連の分野にて長く取材を続けており、ペット記事の執筆歴は10年以上。 【執筆歴】 ペット系フリーマガジン『ONE BRAND』、ウェディング情報誌『Wedding collection』、雑誌『ESSE』、webメディア『ourage』ほか 【ペット歴】 犬、猫、ハムスターなど。現在は、元保護犬のはな(メス、シニアの洋犬ミックス)と暮らす。 【ペットへの想い】 その短い命で、私たちの人生をどれほど豊かにしてくれるのでしょう。いつでも愛してくれて、希望をくれて、最高に笑わせてくれます。仲良くしてくれてありがとう。 【愛犬とのエピソード】 リビングのソファで「はな」と一緒に寝ているとき、だいたいは私の頭と反対側に「はな」が寝ています。たまに、太ももやお腹の上に乗っかっていて、私が体の向きを変えた拍子に仰向けにひっくり返ります。起き上がると「またやったの?」というような顔をして(もしくは何もなかったように)耳を片方ひっくり返したまま私を見ます。「はな」には悪いですが、その様子が面白く「ごめん、ごめん」と言いながら笑ってしまいます。それから、はなが水を飲むとき、水入れの周りがいつも水びたしになります。その水びたしの光景が「はなが水を飲んだのね」と安心できて好きです。

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