【獣医師監修】愛犬と電車や新幹線で旅をするコツと注意点を知っておこう

電車や新幹線を利用して、愛犬と旅行することもできます。愛犬を電車に乗せる前に知っておきたい情報から、準備に必要なこと、電車旅行の際の注意点やお役立ちグッズまでをまとめました。これらの情報を心得て、愛犬との電車移動を快適に!

【獣医師監修】愛犬と電車や新幹線で旅をするコツと注意点を知っておこう

愛犬との旅行、電車や新幹線に乗せても大丈夫?

愛犬との旅行、電車や新幹線に乗せても大丈夫?

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愛犬との旅行は、他の人に迷惑にならないかという心配不要な自動車が気楽ですが、電車や新幹線のほうが渋滞知らずで目的地までの時間を短縮できるケースもあります。
宿泊先の近くの駅まで新幹線や特急列車などを利用し、そこからレンタカー(ペットの同乗可能か予約前に確認を)で犬連れ旅行を楽しむという選択肢もあるでしょう。
キャリーバッグなどに入れられる小型犬であれば、新幹線や多くの鉄道会社で愛犬を手荷物として乗せることができます。

愛犬を電車や新幹線に乗せる方法

愛犬を電車や新幹線に乗せる方法

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愛犬を電車に乗せる時は、犬アレルギーや犬が苦手な他の乗客への配慮として、キャリーバッグやカートやケージから愛犬の顔や体が出ないようにしなければなりません。
JR全社の新幹線や在来線では、愛犬を入れたケースの縦・横・高さの合計が90cm程度、長さ70cm以内、重さ10kg以内であれば持ち込みが可能です。
JRでは、ペットのケースを持ち込むにあたり、“手回り品きっぷ”(2020年4月現在1個につき290円)の購入が必要です。
乗車する駅の改札口などで、ケースやキャリーバッグを駅員に見せて“普通手回り品きっぷ”を発券してもらい、それをケースやキャリーバッグに留めます。
全国的に、JRの持ち込み可能サイズと同様の規定を設けている私鉄や地下鉄が多数を占めます。
ただし、手回り品の料金に関しては、関東の東京メトロや都営地下鉄、ほとんどの私鉄は無料。
関西は大阪メトロは無料ですが、大多数の鉄道で手回り品1個につき290円(2020年4月現在)の料金がかかります。
電車に愛犬を乗せる際は、あらかじめ利用する鉄道会社のホームページなどで、持ち込めるサイズ、重量、料金を確認しておきましょう。
なお、ペットカート(ペットバギー)はそのままではサイズオーバーになるのと、キャリーとキャリングカートを分離できるタイプのペットカートでも、それぞれを飼い主さんが手で持つと重くて不便なことが多いでしょう。
犬連れで公共交通機関を利用する場合は、キャリーバッグやキャスターと伸縮ハンドル付きのキャリーバッグなど小型で軽量なものが便利です。

愛犬を電車に乗せる際の注意点は?

犬連れ電車旅行のデビュー前に、愛犬をキャリーバッグと電車に慣らしておきましょう。
まずは数駅からスタートして、徐々に移動距離と時間を延ばしてみてください。
レッスンにはとっておきのおやつを持参して、電車内で静かにしていたらおやつをキャリーバッグの隙間から与えるようにすると、キャリーバッグや電車への苦手意識がつきにくいはずです。
愛犬との電車旅行の際、愛犬のストレスはなるべく軽減させてあげたいものです。
愛犬が内部で窮屈な思いをしないで済むように、四本の足で立ち上がれる状態と伏せの姿勢が取れる大きさのキャリーバッグやケースを選んであげるのも重要なポイント。
キャリーバッグやケースの中は意外と空気がこもるので、1面だけでなく、通気性を確保できるように2面以上のメッシュ加工が施されたタイプが理想です。
電車を待つ間、暑い時期の駅構内やホームでは熱中症にも要注意。
ケース側面や上部のカバーを開けてメッシュ窓の状態にしつつ、保冷剤をケースに入れてあげたりしてください。

電車に乗ったら、熱中症の危険がない車内温度であれば、なるべく愛犬に外を見せないようにしましょう。外の様子が気になって緊張してしまい、ゆっくり休めないからです。
電車内は静かなことが多く、少しキュンと鳴いただけでも他の乗客にうるさいと感じられてしまう可能性があります。
愛犬に疲れて眠ってもらいやすくするためにも、長時間噛めるタイプのおやつをあげるのも手です。
これは吠え対策にもなります。
もし吠えてしまった場合、おやつやフードをケースの隙間から与え、愛犬を静かにさせる対処を。
それでも吠えるならば、愛犬と一緒にデッキにしばらく移動したり、車掌さんに相談してください。

なお、犬と暮らしていない人にとっては、飼い主さんには気づかないような体臭まで気になるかもしれません。
愛犬同伴で電車やバスなどの公共交通機関を利用する日までの間に、シャンプーもしておきましょう。

愛犬との電車移動、おすすめのグッズは?

愛犬との電車移動、おすすめのグッズは?

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愛犬と長時間電車に乗る場合、自立しない布製などのキャリーバッグではなく、しっかりとした造りのキャリーバッグを利用すれば、愛犬も車内で快適に過ごせるでしょう。
愛犬連れの新幹線移動を50回以上経験している筆者が愛用しているのは、カートや伸縮性のハンドルが付いているペットキャリーです。
ちなみに、筆者愛用のペットキャリーはリュックにもなるので、災害時に愛犬と避難する際にもこのキャリーバッグを使用しようと思っています。

愛犬と電車に乗る際、寒い季節であればブランケットを、暑い季節であれば冷感マットや冷感ケットなどをキャリーバッグの底面に敷いてあげれば、愛犬の快適度はさらにアップするに違いありません。
夏は、冷感ウェアを着せてあげるのもよいでしょう。

まとめ

<まとめ>

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旅行や帰省など、愛犬連れで新幹線や特急列車や在来線を利用する人も少なくありません。
鉄道会社ごとに決められているペット持ち込みに関するルールを守りつつ、愛犬が車内で快適に過ごせる空間を作り、飼い主さんもストレスフリーで電車移動のひとときを過ごしてくださいね。

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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