【ドッグトレーナー監修】犬との初対面、接し方は? 飛びついたり、吠えないように、仲良くなる方法は?

初対面の人と会ったとき、愛犬が飛びついたり、吠えたりして困った経験はありませんか? 今回は、飼い主さんの悩みで多く聞かれる「飛びつき」と「吠え」について、行動の主な理由と対処法についてお伝えします。飼い主さんの何気ない対応によって愛犬の行動がエスカレートすることもあるので、よくチェックしましょう。

【ドッグトレーナー監修】犬との初対面、接し方は? 飛びついたり、吠えないように、仲良くなる方法は?
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犬との初対面の接し方【飛びつく】

犬との初対面の接し方【飛びつく】

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飛びつく理由の多くは、相手への興味を示し触れ合ったりかまってもらいたいからです。

興味を持って飛びついたあとに「かまってもらえた」という経験が重なると、「飛びつくとうれしいこと(かまってもらえた、遊んでもらえたなど)が起きる」と学習します。

経験を重ねるごとに学習は強化されていきますから、人を見たときに飛びつく経験を重ねれば重ねるほど、かまってもらいたい衝動が強くなり、さらに飛びつきたい行動がエスカレートしていく可能性があります。

特に、犬は習慣化されたことが崩れることにストレスを感じるため、人と出会って飛びつくことを習慣づかせてしまうと、飛びつけないことがストレスになってしまい、飼い主さんが問題として感じている行動をやめさせることが犬にとって苦痛になってしまいます。

そのため、両者がともにストレスに感じないようにするためにも、人と会ったときに飛びつくことを習慣づかせないように、「リードを短く持ち物理的にコントロールして学習の機会をなくすこと」と「飼い主の指示で人に挨拶をするトレーニング」が必要となります。

リードを長いままにしてしまうと、人の近くに近づきやすくなり飛びつく機会が増える可能性があるため、日頃からリードは短く持ち、状況に応じて長さを調節する意識を持ちましょう。
リードを短く持つ際、引っ張りが強かったり首が閉まってしまう場合は、引っ張り防止用のハーネスなどを使えば、飼い主さんも犬も負担を減らすことができます。

リードを短く持てば物理的に飛びつくことは予防できますが、人と触れ合うことが大好きな犬や、飛びつくことが習慣づいてしまっている犬は、物理的に抑えられるだけでは触れ合ったり飛びつくことができないジレンマでストレスを感じてしまいます。

そのため、人と挨拶をさせるときにも「人の前で座って待つ」「飼い主の指示で挨拶をする(解除)」「飛びついても指示ですぐに座る」などの行動を、飼い主さんの指示で反応できるように日ごろからトレーニングをしましょう。

これらの指示に従うことができた時、飛びついたり触れ合うことよりも嬉しい「とっておきのご褒美」を与えてあげれば、他の人よりも飼い主さんに集中して適切に指示に応じたり、落ち着いて挨拶ができるようになります。

人と会ったら飛びつくことを習慣化させるのではなく、飼い主さんの指示に応じれば大好きなご褒美がもらえることを習慣づかせることが、飛びつきを予防するためには大切です。

犬との初対面の接し方【吠える】

犬との初対面の接し方【吠える】

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愛犬が初対面の人に吠えてしまうのはなぜでしょうか。
大きく分けて二つの理由が考えられます。

要求吠え

「遊びたい!」「もっと近づきたい!」と、犬が要求しているケースです。
散歩中に出会う人と愛犬を積極的に近づけていませんか?飛びつきの例と同じように、近づくことが習慣になっていると、人を見たりすれ違う際に近づくことができないとストレスとなり、興奮して吠えることがあります。
たとえ飼い主さんが「今回は近づかせないでおこう」と思っても、犬には理解できません。
習慣を崩したくないために「はやくはやく」「もっともっと」というように、余計に吠えてしまうことがあります。

見知らぬ人とすれ違うときや初対面の人に会わせるときは、故意に距離を縮めて近づくのではなく、対応にメリハリをつけることを意識しましょう。
近くに寄って挨拶をすることもあれば、しないこともあると教えてください。
相手に近づいて挨拶をさせないとき、ただ物理的に抑えるだけでは犬はストレスを感じてしまうため、飛びつきの対処と同様、それよりも嬉しいご褒美を用意し、そのご褒美を与えながら人とすれ違うとよいでしょう。

ただし、子犬の時期にはたくさんの人と触れ合うことは「社会化トレーニング」として大切なことです。
生後6ヵ月頃を目安に、社会化トレーニングの時期が過ぎ、見知らぬ人とのコミュニケーションに慣れたらステップを移し、近づく、距離を取るなど行動を取捨選択することを学習させます。

また、散歩中に見知らぬ人を見つけて興奮しそうになった時も、愛犬の名前を呼んだり、おすわりをさせるなどして意識を飼い主さんに集中させ、上手にできたらとっておきのご褒美を与えるように練習しましょう。
吠えずに人とすれ違えるようになるまで、繰り返して練習します。
これができるようになれば、初対面の人に興奮して吠えてしまうことも少なくなるでしょう。

社会化不足

警戒心や恐怖心から吠えている場合には、時間をかけて徐々に慣らしていく必要があります。
人が多く立ち寄るような公園や広場などで、飼い主さん以外の見知らぬ人がいる状況に慣れさせましょう。
最初は人から距離を取り、とっておきのご褒美を与えて警戒心や恐怖心を和らげながら少しずつ練習しましょう

この練習を行うことで、周囲に見知らぬ人がいても怖いことは起こらないと学習することができ、警戒心が少しずつやわらいでいくでしょう。

犬との初対面の接し方、注意点・ポイント!

犬との初対面の接し方、注意点・ポイント!

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「飛びつき」と「吠え」のどちらにも、ポジティブな反応とネガティブな反応があります。

ポジティブな反応としての「飛びつき」や「吠え」には、かまってほしい要求、うれしさや喜びから興奮している、などが挙げられます。
行動の習慣化を避け、要求に常に応えない、飼い主さんとのやり取りが一番楽しくなるようなしつけをするなどの対処をしていきましょう。

ネガティブな反応として吠えている場合は、警戒や威嚇が原因でしょう。
見知らぬ人がたくさんいる環境に慣らすことで、恐怖心や警戒心を取り除いていくことが必要です。

注意したいのが、恐怖や怒りを原因とするネガティブな反応の「飛びつき」は相手に襲いかかろうとするとても危険な行動ということ。
飼い主さんだけで対処しようとせず、信頼できるドッグトレーナーやしつけ教室に相談してください。
プロの力を借りてトレーニングすることをおすすめします。

このように、同じ行動でも対処法が異なるため、ネガティブとポジティブのどちらによる反応なのかを判断することが重要になります。
きちんと区別して、対応を誤らないように注意しましょう。

犬との初対面の接し方まとめ

犬との初対面の接し方まとめ

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うれしくて初対面の人に飛びついたり、かまってほしくて吠えたり、愛犬の行動にはそれぞれ理由があるものです。
「吠える」という行動ひとつにも、好奇心いっぱいで興奮しているのか、恐怖に怯えて威嚇しているのか、正反対の心理が考えられます。
その場の状況や普段の習慣、育った環境などを振り返りながら、愛犬の気持ちを想像してみましょう。
理由が分かったら、適した対処法で焦らず気長にトレーニングしていきましょう。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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ライタープロフィール

石川 明加 Haruka Ishikawa

石川 明加 Haruka Ishikawa

フリーライター 【経歴】 1977年生まれ神奈川県出身。目白学園女子短期大学国語国文科卒。編プロ勤務を経て2005年より独立。以来、雑誌や広告、webメディアなどで取材執筆。美容と健康、ウエディングからペットとの暮らしまで、より豊かな毎日を過ごすための女性のライフスタイル提案などを多く取材。おもにウェディング系、ペット関連の分野にて長く取材を続けており、ペット記事の執筆歴は10年以上。 【執筆歴】 ペット系フリーマガジン『ONE BRAND』、ウェディング情報誌『Wedding collection』、雑誌『ESSE』、webメディア『ourage』ほか 【ペット歴】 犬、猫、ハムスターなど。現在は、元保護犬のはな(メス、シニアの洋犬ミックス)と暮らす。 【ペットへの想い】 その短い命で、私たちの人生をどれほど豊かにしてくれるのでしょう。いつでも愛してくれて、希望をくれて、最高に笑わせてくれます。仲良くしてくれてありがとう。 【愛犬とのエピソード】 リビングのソファで「はな」と一緒に寝ているとき、だいたいは私の頭と反対側に「はな」が寝ています。たまに、太ももやお腹の上に乗っかっていて、私が体の向きを変えた拍子に仰向けにひっくり返ります。起き上がると「またやったの?」というような顔をして(もしくは何もなかったように)耳を片方ひっくり返したまま私を見ます。「はな」には悪いですが、その様子が面白く「ごめん、ごめん」と言いながら笑ってしまいます。それから、はなが水を飲むとき、水入れの周りがいつも水びたしになります。その水びたしの光景が「はなが水を飲んだのね」と安心できて好きです。

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