【獣医師監修】愛犬と一緒の旅行で重要なマナーとルールを知っておこう!

犬連れ旅行を成功させる秘訣は、マナーの面にもあります。愛犬と一緒に出掛ける際に重要となるマナーを知り、公共の場所や宿泊先でのルールを守って、快適な旅行を楽しみたいものです。旅行準備として“愛されマナー”も愛犬に身に着けさせておきましょう。

【獣医師監修】愛犬と一緒の旅行で重要なマナーとルールを知っておこう!
出典 : pixta_35481729

旅行時の愛犬に関するマナーやルールとは?

旅行時の愛犬に関するマナーやルールとは?

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愛犬を連れての旅行では、ほかの人の迷惑にならないように気をつけなければなりません。
犬が苦手な方や犬アレルギーの方に、旅先で接する可能性もあると心に留めておきたいものです。

まず、大切なマナーは、愛犬がむやみに吠えないようにすること、抜け毛が飛散しないようにすること、排泄の失敗をしないこと、マダニやノミの予防薬をして寄生虫をつけておらず清潔でいること、その他ほかの人の迷惑となる行為をしないなどが挙げられます。

厳守のルールとして、狂犬病や混合ワクチンの予防接種をしておくこと、ノーリードにしないことを守らなければなりません。

旅行中にドッグランを利用するのであれば、ほかの犬とマナーよく接することができるよう、社会化をしておけば安心です。

移動中のマナーや事前準備は? バス、電車、飛行機などではどうする?

バスや電車などの公共交通機関を利用する際は、愛犬は全身が隠れるケージやキャリーバッグに入れおく必要があります。
ケージのサイズなどの規定は、バス会社や鉄道会社によって異なります。
事前に利用する公共交通機関のホームページなどで、詳細なルールを確認してください。
飛行機は、小型犬から大型犬まで、ペットキャリー(クレート)に入れる全犬種が搭乗できます。
けれども、熱中症のリスクの高いフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種は、夏期は飛行機に乗ることができません。
こちらも、細かい規定を事前にチェックしておきましょう。

電車やバス内で大切なマナーは、愛犬が吠えないように気をつけることです。
初めての旅行前に、短距離移動から練習し、乗り物に慣らしておくのをおすすめします。
乗り物酔いをして吐いてしまうと、臭いが迷惑となります。
バスなどの乗り物が苦手な愛犬には、事前に動物病院で酔い止めを処方してもらっておいてください。
愛犬の体臭にも気をつけましょう。
飼い主さんは、愛犬の臭いには慣れてしまっていて鈍感なものです。
旅行前はシャンプーをして愛犬の体臭を軽減させておくとともに、移動中の愛犬には消臭機能のある洋服を着せたり、愛犬用のキャリーバッグの下に消臭機能のあるマットを敷いておくなどの対策をしましょう。

宿泊先でのマナーや、事前準備(持ち物)は?

宿泊先でのマナーや、事前準備(持ち物)は?

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抜け毛の飛散予防と体臭の放散防止を兼ねて、宿泊先では愛犬に洋服を着せておくことをおすすめします。
旅行日数分の洋服は、ぜひ持参しましょう。

温泉旅館などで夕食や朝食が部屋出しの場合、料理を運んでくるスタッフに愛犬が近寄って行ってしまったり、ドアが開いた際に逸走してしまったりする恐れがあります。
旅館の方の仕事の妨げとならないよう、飼い主さんの食事中は愛犬にクレートやサークル内にいてもらうのがベストです。
ホテルのレストランや旅館の食堂に一緒に行く際は、愛犬には首輪やハーネスリードを着用させて、いつも飼い主さんのそばにいさせるようにすることと、レストランではテーブルの脚などに愛犬のリードを短くつないでおくこともスマートなマナーと言えます。

宿泊先のマナー面で、愛犬の粗相も気になるかと思います。
どこでも「ワンツー」などの合図を出せば排泄ができるなど、トイレトレーニングは旅行前にマスターしておきたいものです。
普段は小さなサイズのペットシーツで用を足している愛犬にも、宿泊先では失敗が少ないワイドサイズやスーパーワイドサイズのペットシーツを利用すれば、おしっこが床にはみ出す確率を軽減できます。
旅行用に、消臭機能のついた大きめサイズのペットシーツを準備して持参すると良いでしょう。

預け先でのマナーや事前準備は?

預け先でのマナーや事前準備は?

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ペットホテルや友人宅などに愛犬を預けて、飼い主さんだけ旅行に出かけることもあるでしょう。
友人や親類宅であっても、やはり預ける前は事前にシャンプーをして清潔な状態で愛犬を預けるのがマナーと言えます。
トリミングサロンが併設されているペットホテルに預けるのであれば、滞在中に愛犬をトリミングしてもらうのも、愛犬の退屈しのぎにもなって良いかもしれません。

愛犬の預け先には、飼い主さんや自分のにおいのついたドッグベッドやタオルを持ち込むと、愛犬が落ち着いて過ごしやすくなります。
可能な限り自宅で使い慣れたグッズを持参したいものですが、こちらも、あまりに臭いが強い状態では失礼にあたります。
預ける何日か前には洗濯を済ませて、数日間使ってにおいがついた状態で持っていきましょう。

移動中や宿泊中のトイレのマナー・ルールとは?

移動中や宿泊中のトイレのマナー・ルールとは?

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愛犬とマイカーを利用しての旅行中、サービスエリアや道の駅などに立ち寄り、愛犬にもトイレ休憩をさせるかと思います。
なるべく人のいないところで愛犬に排泄させるようにして、おしっこであればペットボトルに入れておいた水で流してきれいにしましょう。
施設に併設されているドッグランを利用した場合も、愛犬の排泄後はその場をきれいにしておくのがマナーです。
旅行中は、愛犬にとって初めてで慣れない場所を歩くことが多いでしょう。
そのため粗相をしてしまう可能性が高まるので、おしっこをすぐに拭きとれるように、旅行中はペットシーツと臭いが漏れにくい袋を常時携えておけば便利です。
マーキングをする癖がある愛犬には、移動時の休憩中や宿泊先などで、マナーベルトやマナーパンツ(犬用オムツ)を装着しておけば安心です。

宿泊先では、なるべく愛犬が吠えないようにしてもらいたいものです。
音に敏感な愛犬には、飼い主さんが大浴場やレストランに行って不在の間、ラジオやYoutubeなどでリラックスできる音楽を流しておくこと、クレートに入っておいてもらうことなどが対策になります。
犬は野生時代は洞穴で寝ていたので、多くの犬は上部や側面が覆われたクレートにいるほうが、広い部屋にフリーな状態で残されるよりもリラックスでき、警戒吠えなどをしなくなるからです。
旅行には、可能な限り、愛犬の安心安全基地とも言える使い慣れたクレート(ケージ)を持参しましょう。

まとめ

まとめ

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愛犬との旅行におけるマナー面でのポイントは、粗相対策、臭い対策、吠え対策。
これらを飼い主さんの工夫とグッズの活用で万全にして、温泉旅館やホテル利用、マイカー利用の車中泊であっても、愛犬との旅行をさらに快適に楽しんでくださいね。

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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