【獣医師監修】愛犬との旅行では、使い慣れたケージを持参して活用しよう!

愛犬との旅行にケージは持参していますか? ケージといっても、様々なタイプがあるので、旅のスタイルによって使い分けをするのがおすすめです。旅行中、愛犬に安心安全を提供してあげるために、旅行で使うケージについて知っておきましょう。

【獣医師監修】愛犬との旅行では、使い慣れたケージを持参して活用しよう!
出典 : pixta_31764158

愛犬と旅行に行く時、専用のケージは必要?

愛犬と旅行に行く時、専用のケージは必要?

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愛犬と旅行に行く際、専用のケージは持参したほうが良いのでしょうか。
結論としては、可能な限り愛犬専用のケージ(クレート)を用意したほうが良いでしょう。

ちなみに日本ではペット用の檻やクレートを「ゲージ」とも呼ぶこともがありますが、「ケージ」は、英語で檻や鳥カゴを意味するcageに由来する外来語であるため、「ゲージ」ではなく「ケージ」が正しい名称です。
日本で言うケージとは、側面と屋根がある檻を意味します。
同じように屋根があっても、主にはプラスチック製で持ち手がついている犬小屋のようなタイプをクレートと呼び、屋根がなく内部にトイレやドッグベッドを設置できる大きさの柵をサークルと呼ぶのが一般的です。
金網構造のケージにも、持ち手がついている製品もあります。
側面と屋根があるという共通項から、クレートもケージの一部と位置付けられることもあります。
そのため、この記事では、クレートも含めてケージと呼ぶことにします。

愛犬専用のケージを持参したほうが良い理由は、ひとつではありません。
まず挙げたいのは、自分のにおいがついたケージに入ると、愛犬が知らない場所でも安心していられる点です。
マイカーで移動する際は、ケージに入っていれば、愛犬がブレーキやカーブが原因でシートから落下する心配もありません。
宿泊先でゲスト用のクレートやケージを用意してあるところもありますが、特に大型犬など、愛犬にぴったりのサイズのものがあるとは限りません。
また、ほかの犬のにおいなどが残っていて気になる犬もいるでしょう。
以上の理由から、なるべく使い慣れたケージやクレートを持参したいものです。

愛犬と快適に旅行をするためのおすすめのケージは?

愛犬と快適に旅行をするためのおすすめのケージは?

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筆者は、2頭の小型犬を連れて旅行をする際、マイカー用、在来線や新幹線での移動用、飛行機用と、様々なタイプのケージを使い分けています。
さらにはケーブルカーやロープウェイで使うこともある布製キャリーバッグも、旅行には持って行きます。

このように、旅先のシーンを想定して、必要なタイプのケージやバッグを持参したいものです。
特に旅行のときに便利なのが折りたたみ式のクレートやケージ。
例えば車のトランクに折りたたみ式のクレートを入れておき、必要に応じて、ペタンコになったクレートを組み立てて、後部座席にシートベルトを通して固定をして愛犬を乗せれば、旅行時にクレートがかさばって困るというストレスから解放されます。


こうした折りたたみ式のクレートやケージはドライブや宿泊先でしか使わないとしても、愛犬に慣れ親しんでもらう練習を、自宅で重ねておくと良いでしょう。

移動時のケージは?(飛行機、レンタカーやタクシー、フェリーなど)

電車や飛行機やフェリーなどは、愛犬を入れるケージの大きさや形状などが、スペースの広さや安全性の面から規定されています。
公共の交通機関を利用する場合は、事前に規定に合うキャリーバッグやケージを用意しておく必要があります。
愛犬の同乗がOKなレンタカーやタクシーの場合、車を所有する会社などによって条件が異なるでしょう。
こちらも、事前に調べたり尋ねたりしてから愛犬と利用を。

なお、バスや電車や新幹線は、規定のサイズをオーバーしてしまうため、中型犬や大型犬のほとんど(※補助犬などを除く)は乗ることができません。

旅先で路線バスやタクシーやロープウェイなどに乗る時は、布製キャリーバッグが便利でしょう。
そして電車や新幹線などでの移動が長時間になる場合は、自立しない布製キャリーバッグよりも、愛犬が中で落ち着いてくつろげるハードタイプのキャリーバッグが最適です。
愛犬連れの新幹線移動を50回以上経験している筆者が愛用しているのは、カートや伸縮性のハンドルが付いているペットキャリー。
ちなみに、筆者愛用のペットキャリーはリュックにもなるので、災害時に愛犬と避難する際にもこのキャリーバッグを使用しようと思っています。

預け先でのケージは?

預け先でのケージは?

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親族や友人宅などに愛犬を預け、飼い主さんだけが旅行をする場合も、できるだけ愛犬のにおいがついたケージを持参するようにしたいものです。
どんなに愛犬が慣れている場所であっても、自分だけの安心安全基地になっているケージがあるに越したことはありません。

ペットホテルには、備え付けのケージがあるところが多いでしょう。
その場合、飼い主さんや愛犬自身のにおいがついたタオルなどを持参して、愛犬が就寝する個室などに入れてもらうのをおすすめします。

留守番の時のケージは?

留守番の時のケージは?

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宿泊先で、飼い主さんの入浴時やレストランでの食事の際などに、愛犬をひとりで客室内に留守番をさせるケースがあるかもしれません。
また就寝時、愛犬はケージやサークルで過ごしてもらうというルールがあるホテルや旅館もあります。

犬は野生時代、側面と天井を覆われた洞穴で寝ていました。
そのため、家庭犬に進化した現在でも、自身のまわりを覆われた薄暗い場所に落ち着く習性があると考えられます。
慣れない宿泊先で飼い主さんの不在時や就寝時に使用するのであれば、金網構造のケージよりも、布などで作られているソフトケージやクレートのほうが、愛犬を安心させるには良いでしょう。
もし金網構造のケージしかなければ、愛犬のにおいのついたバスタオルなどをかぶせるという手もあります。

ただし、ソフトケージは通気性の面ではケージやサークルに劣るので、夏季は熱中症の危険性がない場所で使用してください。

まとめ

まとめ

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旅行時や愛犬を友人宅などに預ける際は、愛犬や飼い主さんのにおいのついたジャストサイズのケージを持参するのがベスト。
ふだんから、自宅にケージを置いて、その中でご飯や知育玩具で遊ばせるなどして、愛犬が安心して過ごせる場所にしておいてあげてください。
旅のスタイルやプランに合わせて、様々なタイプのケージやキャリーバッグを使い分ければ、犬連れ旅行がさらに快適になるでしょう。

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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