【ドッグトレーナー監修】お出かけや旅行は犬にとって良い効果がある?犬の幸せ、喜ぶこと。

日常と離れる「旅」は、私たちにとって日頃の疲れを解消したり、新しい発見があったりと嬉しい効果がたくさんありますが、犬にとってはどうなのでしょうか?お出かけや旅行は犬にとってどんな効果があるのか、またお出かけ先での楽しみ方や注意点、持っていくと便利なアイテムなどを知って、犬とのお出かけをより楽しいものにしましょう。

【ドッグトレーナー監修】お出かけや旅行は犬にとって良い効果がある?犬の幸せ、喜ぶこと。
出典 : pixta_66969873

お出かけや旅行は犬に良い効果あり。リフレッシュ効果、好奇心を満たすとても良い機会

お出かけや旅行は犬に良い効果あり。リフレッシュ効果、好奇心を満たすとても良い機会

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犬を始め、動物は本能的に自然を求める欲求があります。
皆さんも、海水浴やキャンプなど自然と触れ合うことでストレスを解消した経験があると思いますが、特に都市部などで飼育されている犬も日頃から人工物に囲まれて生活しているため、たくさんのストレスを受けていることが考えられます。
自然の多い場所に旅行やお出かけすることで、犬のストレス解消にもつながり、リフレッシュ効果が期待できます。
また、お出かけや旅行は「新しいものを探索する」という、犬がもともと持っている欲求を満たす効果も期待できます。
日常とは異なった新しい刺激を受けることで、人もハリのある生き生きとした生活を過ごすことができますが、好奇心旺盛な犬にとってもそれは同じです。
旅に出て新しい場所を歩き回ったり、ニオイをかいだりして探索する行動は、好奇心を満たす良い刺激となるのです。

犬の幸せや喜ぶことは?幸せホルモン(オキシトシン)が出るタイミングは?

犬の幸せや喜ぶことは?幸せホルモン(オキシトシン)が出るタイミングは?

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飼い主さんが愛犬に食事をあげたり遊んであげたりすると、犬は「幸せな気分になる」「ストレスが緩和する」「他者との絆が深まる」といった効果をもたらす「オキシトシン」というホルモンの分泌が促進されます。
犬のオキシトシンが上がると、犬が飼い主さんを見つめる行動が増え、犬に見つめられる頻度が高まると、飼い主さんの体内のオキシトシンが上昇して幸福感をもたらす、という相乗効果でお互いの絆が深まっていきます。

「普段なかなか愛犬と向き合う時間がとれない」「十分に遊んであげるスペースがない」と悩んでいる飼い主さんにとって、お休みの日に愛犬と旅行やお出かけに行くことは、お互いの絆を深める絶好の機会です!

自然豊かな広大なドッグランで一緒に遊んだり、旅先でしか味わえない地産の犬用おやつをあげたり、普段よりも愛犬と触れ合う時間が増えることで、愛犬のオキシトシンが上昇してお互いの絆が深まるチャンスがたくさんあります!

お出かけや旅行、愛犬との楽しみ方

お出かけや旅行、愛犬との楽しみ方

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愛犬との楽しみ方①【ドッグラン】

犬は広い場所を駆け回ったり、ボールを追いかけたりするのが大好きです。
広大なドッグランが設置してある宿を利用すれば、気兼ねなく思い切り遊ぶことができ、日頃のストレスを解消することができます。
場所によっては、アジリティーなど普段体験できないドッグスポーツの道具なども設置してあるので、トライしてみると新たな愛犬の特技を発見できるかもしれません。

愛犬との楽しみ方②【プール遊び】

暑い夏の日は、外出先や屋外に出られる時間帯が限られるため、運動不足や欲求不満になりがちですが、プールで遊べば飼い主さんも愛犬も、暑さを気にせず思い切り楽しめます!夏の旅行では、愛犬と一緒に遊べるプールが併設されている宿を利用してみてはどうでしょうか。
ただし、すべての犬が泳ぐことが好きだったり得意だったりするわけではないので、愛犬がプールで遊ぶことが好きかどうか確認してから、無理をせず利用しましょう。

愛犬との楽しみ方③【観光地の散策】

最近では「道の駅」「観光牧場」「スキー場」など、ペット同伴で行くことができる観光地が増えてきました。
「犬同伴可能なレストラン」「犬と一緒に入れる温泉」「犬も乗れるロープウェイ」など、犬用のサービスが充実しているところもあるので、こうした場所を行き先に加えると旅先での愛犬との楽しみ方も広がりますね。

愛犬との楽しみ方④【自然を満喫】

愛犬と一緒に自然を満喫したいのであれば「キャンプ」「海水浴」「ハイキング」「山登り」などがお勧めです。
前述したように、犬は自然と触れ合うのが大好きです。
日頃、窮屈な環境で生活しているストレスを発散しに、自然豊かな場所で飼い主さんも愛犬も思い切り羽を伸ばしてみましょう。

愛犬との楽しみ方⑤【サービスエリアに立ち寄る】

車で旅行するときの楽しみとして、サービスエリアも欠かせません。
ドッグランやドッグカフェ、犬用のサービスが充実しているサービスエリアも沢山あります。
移動中の休憩場所としてだけでなく、楽しみに行く場所の一つとして計画すると、愛犬との旅行の楽しみがより増していきます。

愛犬とのお出かけや旅行、日頃から気を付けたい注意点とは?

注意点①【日頃から様々な経験を積んでおく】

日頃からお留守番ばかりで社会化が十分にされていない犬は、知らない場所に行くことを過剰なストレスに感じてしまいます。
愛犬との旅行を楽しむためにも日常的にいろいろな経験を積んでおくことが重要です。

注意点②【安心して過ごすためのクレートトレーニング】

旅行先では、マイカーや電車などの移動時、食事や睡眠時など、愛犬が落ち着いて過ごす場所が必要になります。
日ごろからクレートに慣らしておくと、旅先でも落ち着ける場所が確保できます。

注意点③【車での移動に慣れておく】

旅行先に車で移動する場合、犬によっては車酔いをしてしまいます。
車への恐怖心や不安などが原因になることもあるので、旅行の前に少しずつ車に乗ることに慣れさせておくことが大切です。
日頃から車酔いがひどい場合は、獣医師やトレーナーなどの専門家に相談し、場合によっては酔い止め薬などを利用しましょう。

注意点④【飼い主以外の人に慣らしておく】

旅行先で犬を一時的に預けなければいけないケースを想定し、預け先でも落ち着いていられるよう他の犬に慣らすことや、見知らぬ人に慣れ、預けることができるようにしておくことが大切です。
成犬になってから慣らすのは難しい場合が多いので、子犬の頃から旅行に行くことを想定して社会化トレーニングを始めましょう。
また、預ける練習をするためには、飼い主さん以外の人の協力が必要です。
親族や知り合いなどの家に泊まる経験をさせたり、犬の幼稚園やホテルなどに預けることで、飼い主さんから離れて生活することに少しずつ慣れさせていきましょう。

注意点⑤【決められた場所でトイレができるようにする】

旅行先では、決められた場所で愛犬が排泄をしないとたくさんの人に迷惑をかけてしまいます。
キャンプやハイキング、山登りなど自然の多い場所だからと言って、いたるところで排泄をさせてしまえば、衛生面が悪化したり、景観を損なうことにも繋がりかねません。
日頃から決められた場所や飼い主さんの指示のもと、排泄ができるようにトレーニングしておきましょう。

愛犬とのお出かけや旅行で、役に立つアイテム

愛犬とのお出かけや旅行で、役に立つアイテム

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旅行先は慣れない環境なので、普段以上に飼い主さんも愛犬も不安に感じたり緊張したりする場面があります。
また、事故やトラブルを避けるためにも、お出かけや旅行で役立つアイテムを準備しておきましょう。

お役立ちアイテム①【クレート】

愛犬が安心して過ごせるように、日頃からクレートに慣らして旅先でも活用しましょう。
宿によっては、飼い主さんの食事中は、愛犬は部屋で待機させないとならない場所もあります。
また、就寝時には犬をクレートに入れることを求められることもあるため、日ごろからクレートに慣らし、環境が変わっても犬が安心して落ち着くことができるよう、クレートを準備しておきましょう。

お役立ちアイテム②【引っ張り防止用ハーネス】

見知らぬ土地に行けば、どうしても犬も興奮して落ち着かなくなってしまいます。
引っ張られていると、飼い主さんも安心して観光地を巡ることができなくなってしまうので、引っ張り防止用のハーネスなどを利用すれば、飼い主さんも愛犬も負担が少なく安心して旅先を楽しむことができます。
また、肩掛け用のリードなども併用すると両手が空くので、何かあった際の対処もしやすくなります。

お役立ちアイテム③【迷子札】

日本では年間約10万頭の犬猫が迷子になっています。
旅先では見たことや聞いたことない様々な刺激があったり、開放感から犬も興奮状態になり飼い主さんのもとを離れていってしまうこともあります。
基本的にリードを装着して逃げないようにしっかりと持っておくことが重要ですが、万が一迷子になってしまった時のために名前や連絡先が記載されているネームプレートを首輪などに装着しておきましょう。

お役立ちアイテム④【トリーツポーチ】

おやつは、トレーニングのご褒美だけでなく、犬を落ち着かせる際にも利用することができます。
様々な刺激に興奮してしまった時に、愛犬の大好きなご褒美を与えて気を反らすことで気持ちを落ち着かせることができます。
日頃のお散歩やお出かけ、旅行など、外出する際には必ずトリーツポーチに大好きなおやつを入れて持ち歩くようにしましょう。

他にも、愛犬と旅行に行くときに持っていくべきものや、持っていくと便利なものはたくさんありますので、こちらを参考にしてみてください。

川や海、山などの自然が多いところに、愛犬と行く際の注意点とは?

川や海、山など自然が多いところへ行く際には、様々なことに気を付けないと病気に感染したり、大きな事故に発展することもあります。
愛犬だけでなく、飼い主さんに危険が及ぶことも考えられますので、十分な注意が必要です。

基本的なことですが、自然が多いところに行く場合には、必ず予防接種やノミダニの予防など衛生管理をしっかりと済ませてから出かけるようにしましょう。
どのような場所に出かけるのかが決まったら、かかりつけの獣医さんに相談して、適切な衛生管理をすることが大事です。

海水浴に出かける際には、波にさらわれて溺れないように気を付けることと、海水の飲みすぎにも注意が必要です。
大量に海水を飲んでしまうと、おなかを壊して下痢をしてしまったり、過剰な塩分接種により腎臓や心臓に多大な負担をかけてしまうこともあります。

また、山歩きやハイキングなどに行く際には、野生動物との遭遇にも気を付ける必要があります。
サルやイノシシ、場所によってはクマが生息している場所もあります。
不意に野生動物に遭遇した際に、これらの動物がびっくりして襲い掛かってくることもあるので、行く場所によってどのような危険な野生動物がいるのかしっかりと調べましょう。

まとめ

まとめ

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愛犬とのお出かけや旅行は、日常のストレス発散や、楽しみを共有して愛犬と飼い主さんの絆を深める、とても貴重な機会です。
事前に必要な持ち物を準備することはもちろん、犬同伴で入ることができる施設かどうか、入る際のルールなどもしっかりと下調べをしてから行けば、スムーズに安心してお出かけや旅行を楽しむことができるでしょう。
お出かけ先では犬が苦手な人やアレルギーの人もいるかもしれません。
周りの人への気遣いを忘れずに過ごすことも大切です。
知識と準備を万全にして、犬にも人にも良い効果のあるお出かけや旅行で、愛犬との素晴らしい思い出を作りましょう!

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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