【獣医師監修】愛犬との初めての旅行を快適に楽しむポイント

愛犬と初めての旅行をするベストタイミングから、おすすめプラン、事前に準備しておきたいこと、旅行中に気をつけたいマナーまで、今回は初旅行を成功させる秘訣を紹介します。愛犬に旅行を好きになってもらうために、ぜひ知識を得ておきましょう。

【獣医師監修】愛犬との初めての旅行を快適に楽しむポイント
出典 : pixta_54530116

愛犬との初めての旅行、いつから行っても大丈夫?

愛犬との初めての旅行、いつから行っても大丈夫?

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愛犬と旅行するには、大前提として、子犬であればワクチンプログラムが終了し、成犬も混合ワクチンや狂犬病ワクチンの接種、ノミ・ダニ予防薬の投与が終わっている必要があります。
それさえクリアすれば、初旅行のタイミングは飼い主さんの気持ち次第と言えます。
愛犬が旅行中、粗相や過剰な警戒吠えや要求吠えも心配なく、初めて会う人や犬に吠えたり攻撃したりしないと思えれば、いつでも旅に出られるでしょう。

ただし、子犬は体が未発達なので成犬より抵抗力が弱く、熱中症などの病気リスクも高め。
子犬の初めての旅行は、愛犬にあまり無理をさせないで済むプランを立ててください。

愛犬との初めての旅行 おすすめのプラン(ペットフレンドリーな観光スポット、宿など)

愛犬との初旅行は、飼い主さんも初めてのことばかりで不安があるかもしれません。
そんな時、旅先はドッグフレンドリーな観光スポットがあるエリアを選べば快適に過ごせるでしょう。
例えば愛犬と一緒にロープウェイに乗れて、終着駅付近では犬同伴で食事ができるようなスポットなどは観光気分も高まり、楽しいのではないでしょうか。
Pallyでは愛犬と楽しめる旅行スポットを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

宿泊先も、愛犬との初旅行では、犬連れのゲストが多数を占めるようなホテルや旅館やペンションを選ぶのがおすすめです。
宿のスタッフも犬の扱いに慣れていて、困ったことがあっても豊富な経験や知識から快く助けてくれるので心強いでしょう。

ドッグフレンドリーな観光地や宿については、本Webサイト“Pally”などで詳しい情報を得られるので、ぜひ参考にしてください。

ふだんとは違う環境で過ごすうちに、愛犬が神経質になったり体調を崩したりする可能性もあるので、愛犬との初旅行は長期ではなく、まずは1~3泊位の短期から初めると良いかもしれません。

愛犬との初めての旅行 必要な持ち物(服装、グッズなど)

愛犬との初めての旅行 必要な持ち物(服装、グッズなど)

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初旅行では、愛犬がどのような行動をするか予測がつきません。
そのため、あらゆる事態を想定して、持ち物は万全にしておきましょう。

愛犬を伴うことで必要になるのは、ふだんの散歩グッズに加えて、ドッグフードとおやつ、ペットシーツ、抜け毛の飛散防止のための洋服、犬鑑札、迷子札、狂犬病や混合ワクチンの接種証明書、ロングリード、おもちゃ、水が不要のシャンプー、タオル、ブラシや櫛、キャリーバッグなど。
マーキングや粗相が不安な場合、男の子はマナーベルト、女の子は犬用の紙オムツも持参しましょう。
どこかで泳ぐ予定があれば、愛犬にベストサイズな犬用ライフジャケットの用意もしておきたいものです。
夏の旅行には、熱中症対策グッズも揃えて持って行きましょう。

愛犬が自然豊かな場所やドッグランなどで遊んで泥だらけになることや、雨の日に観光に出かけることがあるかもしれません。
飼い主さんも、汚れたり濡れたりした愛犬を抱っこしても気にならないよう、旅行中はカジュアルな服装で過ごし、着替えも多めに持参すれば安心です。

愛犬との初めての旅行 おすすめの移動手段(車、電車、新幹線、飛行機など)

愛犬との初めての旅行 おすすめの移動手段(車、電車、新幹線、飛行機など)

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初めて愛犬と旅行をする際におすすめの交通手段は、他の人に気兼ねなく利用できるマイカーです。
愛犬や飼い主さんの都合に合わせていつでも休憩が取れるのも、マイカーで旅行するメリットです。
車酔いが心配であれば、事前に動物病院で酔い止めを処方してもらってください。

もちろん、日常的に電車に乗り慣れている愛犬であれば、特急列車や新幹線利用で問題がない可能性も高いでしょう。
ただし新幹線は、キャリーバッグも含めて10kg以内という重量やサイズ規定に従うと、小型犬しか乗車はできません。

飛行機は、気圧の変化や騒音のほか、飼い主さんとフライト中は一緒にいられないという心理的ストレスも愛犬にかかってしまいます。
愛犬が飼い主さんと離れることや旅行に慣れてから、飛行機利用をスタートするのをおすすめします。

愛犬との初めての旅行 気持ちよく楽しむためのマナー

愛犬との初めての旅行 気持ちよく楽しむためのマナー

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愛犬との旅行を気持ちよく楽しむためには、マナーも重要です。

愛犬のマナー面で気になるのは、排泄と吠え声が多数を占めます。

旅に出る前に、トイレトレーニングはしっかりと愛犬に行っておきましょう。
もしマーキング癖など不安要素があれば、旅行中はマナーベルトをしておくのをおすすめします。

吠え声に関しては、まず、愛犬のふだんの生活をとおしてあらゆる音や環境や人に慣れさせる“社会化”に力を注ぎ、警戒吠えをあまりしないように育てるのが大切です。
ごはんやおやつをねだったり、自由にしてほしいと主張する“要求吠え”に関しても、おとなしく待っていられたら願いを叶えてあげるといった方法で、吠えないでいられる習慣をつけてあげてください。

大型犬では、ほかの人への飛びつきも要注意。
初めての旅行前に、オスワリをすればほかの人や犬にあいさつできるルールを作るなどして、愛犬にスマートなマナーを身に付けさせておきましょう。

また旅行中、屋内ではなるべく愛犬に洋服を着せておくようにすれば、抜け毛の飛散量を少なくできます。

愛犬との初めての旅行 海外に行くときの注意点

愛犬との初めての旅行が海外である場合、ここまで述べてきた準備に加えて、検疫に提出する書類なども揃えなければなりません。
渡航する国によって必要書類が異なるので、事前に外務省や検疫所などのホームページや資料をもとに準備を進めてください。
また、航空会社のホームページも参考にして、飛行機に搭載できるキャリーケースなど、ぬかりなく準備を整えておきましょう。

海外では気候や飲み水などが国内とは違うため、愛犬の体調管理はむずかしくなります。
愛犬と初めて海外旅行をする前には、愛犬の体調もしっかり整えて、少しでも不安があれば無理をせずペットホテルなどに預けましょう。

まとめ

まとめ

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愛犬との初めての旅行は、緊張するかもしれません。
けれども、ハード面でもソフト面でも事前準備を整えておけば、きっと快適に旅行を楽しめることでしょう。
愛犬の性格にもよりますが、初旅行であれば移動手段はマイカーが安心で、旅行先や宿泊先もドッグフレンドリーなところを選べば心地よく過ごせるはずです。

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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