【しつけまとめ】愛犬との信頼関係を築く!遊びやおやつを活用したトレーニングも

「お座り」「マテ」などの指示に従うよう訓練する、トイレトレーニングをする、吠えや噛むなどの飼い主さんが困るような行動をしないようにするなど、愛犬と快適に暮らしていくにはさまざまなことをしつけなくてはなりません。この記事では、犬のしつけについて遊びやトレーニングを活用する方法や、上手な叱り方などをまとめてご紹介します。

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【しつけまとめ】愛犬との信頼関係を築く!遊びやおやつを活用したトレーニングも
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犬のしつけの心構え「上下関係」ではなく「信頼関係」

犬のしつけの心構え「上下関係」ではなく「信頼関係」

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「犬は上下関係を作る」「家族を順位づけする」「リーダーのいうことしか聞かない」といったことを耳にしたことのある飼い主さんは多いかもしれません。

犬は上下関係をつくり、頂点に立とうとする性質を持っているために、人間との暮らしにおいては「犬を頂点に立たせない、人間の上に立たせないためのしつけが必要」という考えが広く信じられてきました。

しかし、これまで広く伝わっていたこれらの犬の特性は、現在ではすべて否定されています。
犬には、人間の考える上下関係は存在しません。
また、順列という考えも持っていません。

とはいえ、「子供のいうことだけ聞かない」「お母さんとソファでくつろいでいるときにお父さんが近寄ると怒る」など、相手によって犬の態度や行動が変わることに疑問を持たれる方もいるでしょう。
こうした犬の行動の違いには、犬が許容できる範囲や、許容する順番が表れています。

たとえば、幼い子供のいうことを聞かないのは「自分を養護してくれる相手ではない」と考えているためです。
お父さんやお母さんはお世話をしてくれたり、遊んでくれたり、ご褒美をくれるので期待を持って指示に従います。

このように、特定の人にだけなつかない・吠える、などの行動がみられる場合は、相手を脅威に感じていたり、関係性が薄いことが考えられます。
関係性があっても、爪切りや耳掃除など犬にとってうれしくないことをする相手も警戒されてしまうでしょう。

順位づけのように思える行動は、そのとき自分が置かれた状況のなかで、単純に自分にとっての「うれしいこと」「楽しいこと」を選んだり、人によって許容している範囲が異なるだけ。
ただ純粋に、飼い主さんの犬への接し方が犬の行動や性格に影響を与えるとされています。
安易な原因を求めず、行動の理由を探り、接し方について振り返ることが大切です。

愛犬を理解し、それぞれの個性に合った適切な対応がとれるようになれれば、きっと愛犬との信頼関係は築けるでしょう。

犬のしつけの心構え「怒る」ではなく「叱る」

犬のしつけの心構え「怒る」ではなく「叱る」

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犬をしつけていく中で、時には怒ってしまいたくなることもあるかもしれません。
しかし、間違った叱り方では犬に正しく伝わらず、場合によっては状態を悪化させ犬との信頼関係が失われてしまうおそれもあります。

犬のしつけも子供の教育と同様に、「怒る」のではなく「叱る」ことを意識することがとても大切です。

「怒る」とは自分の感情を表現するもので、相手のためにというよりは自分の腹立たしさや興奮して気持ちを荒立てることをいい、ただ単に自分の怒りの感情を相手にぶつけるような行動を指します。

一方、「叱る」とは相手の良くない言動をとがめ、良い方向へと導くことを指し、冷静に相手のためを思った行動をとることができます。

犬にとって、人間のように善悪の判断をすることは非常に難しいことです。
犬には「良いこと」「悪いこと」などの概念がありません。
そのため、叱られたと認識するのは自分にとって「不安」「怖いこと」が生じたからであり、叱られることで飼い主にとって望ましくない行動をやめるのは、犬が飼い主に対して恐怖を感じている証拠です。

このことから犬のしつけにおいては、「叱る」ことよりも「褒める」ことが大切ということが言えるでしょう。

犬の報酬系回路と嫌悪系回路の割合が「報酬系回路:嫌悪系回路= 8:2」とされている点からも、犬のしつけでは、望ましい行動をした際にご褒美を与えやる気を高めてあげることが効果的ということがわかります。

また、身体の痛みを伴うような叱り方は、犬に恐怖心を与えるおそれがあります。
飼い主さんとの関係を悪化させる原因にもなるため、体罰によるしつけは絶対にやめましょう。

しつけのご褒美!おやつの適量や注意点

しつけのご褒美!おやつの適量や注意点

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犬のしつけやトレーニングに欠かせないのがご褒美です。
ご褒美に、愛犬の大好きなおやつを用意している飼い主さんはきっと多いことでしょう。
どんなご褒美を与えれば愛犬がより喜んでくれるのか知りたいですよね。

犬の食べ物に対する嗜好性は「味」よりも、「におい」や「食感」によって左右します。
特に水分を多く含んでいる食べ物は、水分が蒸発することでにおいの分子が嗅覚でとらえやすくなるため、においを強く感じ嗜好性が高まる傾向があります。

また、犬は雑食と言われていますが、元来は肉食だったためお肉のように弾力のあるものを好むでしょう。

ご褒美は好きなものであればあるほど、しつけやトレーニングの効果が高いとされています。
チーズ、ジャーキー、ドッグフード、さまざまな素材、種類から愛犬の好みのものを探してみてください。

主食に与えている総合栄養食(ドライフード)をおやつやご褒美として与えることは栄養バランスがとれておすすめですが、普段食べ慣れているものなので、ご褒美としてのモチベーションが低くなります。
トレーニングなどの学習効率が下がってしまうこともあり得るため、愛犬が好むおやつも取り入れてみましょう。

とはいえ、おやつのあげすぎには気をつけなければいけません。
1日に摂取するカロリーを設定して、おやつを食べた分だけ主食を減らすように調整してください。

しつけのご褒美!引っ張りっこやボールの正しい遊び方

しつけのご褒美!引っ張りっこやボールの正しい遊び方

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しつけのご褒美はおやつだけではありません。
愛犬とおもちゃなどを活用して遊んであげることもご褒美のひとつです。

どんな遊びが得意で、どんなおもちゃを好むかは犬種の特性によって差が出ます。
ラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーといったレトリーバー種は、追いかけることを強化して作られた犬種ですから「走って追いかけ、捕まえて持ってくる」遊びが得意です。

投げて遊ぶおもちゃは犬が咥えやすいよう、軽くて犬の口に対して大きすぎないものを選ぶのがポイント。

また、シェパードやコーギーは噛む能力を強化されてきたため、おもちゃに噛みついて引っ張りっこすることに夢中になります。
飼い主さんと一緒に噛んで楽しむことができる引っ張りっこがおすすめです。

引っ張りっこをするなら、しっかりと咥えられるように口の中に納まる大きさと、歯が食い込みやすい素材のものを選びましょう。
噛んだまま振り回せる形や素材でないと、上手に引っ張れないため犬が飽きてしまいます。

あわせて、おもちゃで遊ぶときは「ちょうだい」ができるようにするといいでしょう。
飼い主さんが指示した時におもちゃを離して渡してくれると、遊びにもメリハリが出ます。

犬は飼い主さんと遊ぶことが大好きなので、ご褒美としてもたくさん遊んで、愛犬と一緒に幸せを感じてくださいね。

「警戒吠え」の理由と対処法

「警戒吠え」の理由と対処法

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犬のしつけの中でも問題になりやすいのが「吠え」です。
犬の吠え声は、ご近所トラブルの原因にもなりかねません。

犬はもともと吠える動物ですが、理由なく吠えるということはありません。
かならず何らかの理由があって吠えています。
その理由の一つが「警戒による吠え」です。

犬はもともと縄張り意識が強く、自分のテリトリー内に知らない人が入ってくることを嫌い、不安に感じます。
そのため「来客によるインターホンの音」や「窓から歩く人が見える」環境は、犬が警戒する要因となります。

慣れさせようと玄関に犬を連れていっても、吠え続けた状態で来客が帰ってしまえば「自分が吠えたことで相手がいなくなった」と勘違いしてしまい、吠えをさらに助長させてしまうことにもなりかねません。

対策としては、

1.知らない人の気配が感じられる玄関や窓の近くに犬のハウスを設置しない
2.外が見える窓にガラスフィルムを張る・カーテンを閉める・簾をかける

などが挙げられます。
このような対策によって、外の様子に気づきにくくするのは有効的です。

さらに、インターホンがなったらその都度おやつをあげるということを繰り返し、「インターホンが鳴る→おやつをもらってうれしい」と感じるようにしてあげるのも効果的でしょう。
これを続けていくことで、インターホンの音に対する警戒心を和らげることができます。

家の外で警戒吠えをしてしまう場合は、お散歩コースを変更するなど、日常的に警戒して負担になるようなものから避けてあげるのがおすすめです。

「道幅が狭い場所」「車の往来が激しい場所」「人通りが多い場所」などは、人でも緊張してしまうものです。
飼い主さんも犬も安心してリラックスしたお散歩ができるように、刺激の少ない静かな場所を選んでお散歩しましょう。

犬の警戒吠えは「環境を変えてあげること」、そして不安な気持ちよりも「“大丈夫”の気持ちを大きくさせてあげること」で軽減させることができますので、根気強く試してあげてください。

成犬になってからのトイレトレーニングのコツ

成犬になってからのトイレトレーニングのコツ

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犬のしつけの中でも、成犬になってからのトイレのしつけで困っている飼い主さんは少なくありません。
「家の中でしてくれない」「雨でも外に行かなければならない」などと悩んでいませんか?

子犬の頃は家でもきちんとトイレができていたのに、いつの間にか外でしかできなくなっている場合もあるかもしれませんが、それにも理由があります。
実は、私たちが思う以上に犬は排泄を我慢することができ、1日2回~3回くらいの排泄で解消することができます。

1日2回~3回というと、ちょうどお散歩の回数と同じ。
犬は、朝と夕方のお散歩で排泄が足りてしまうため、お散歩の時間までは比較的容易に排泄を我慢することができます。

しかし、外での排泄が当たり前になってしまうと、飼い主さんの体調が悪くても、お散歩に行く都合がつかなくても外に行かなくてはならなくなるためとても大変です。

外での排泄が習慣になっている犬に、家の中で排泄をさせるようにしつけることはとても難しいこと。
最初から家の中で排泄させようとは思わずに、少しずつ外の環境から家の中の環境へ変えてあげることが重要です。

まずはベランダや庭など、外の空気を感じられる場所にトイレトレーとシートを用意し、いつもお散歩に行く時間になったら先にベランダや庭のトイレに連れて行き、排泄を促してあげてみてください。

さらに、自分の排泄のにおい、もしくは他の犬の排泄のにおいのついたトイレシートを外で広げて練習するという方法もあります。
最初からトイレシートの上でさせるのは難しくても、排泄するときは必ず犬の足元にシートを置くことで、少しずつシートがある環境にも慣れていくでしょう。

ベランダや庭での排泄ができるようになったら、家の中での排泄の練習に進みましょう。
このときも、まずは玄関や窓際など、外の環境と近い場所を選ぶのがおすすめです。

排泄の習慣を変える時は「時間がかかるものだ」と覚悟し、焦らず取り組んであげてください。

お散歩中の吠えの原因と対処法

お散歩中の吠えの原因と対処法

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お散歩の時に「愛犬が吠えてしまう」とお悩みの飼い主さんも多いかもしれません。
お散歩中に吠えてしまう原因には、4つの理由があげられます。

1つめは、社会化不足です。
子犬の時期に限られた環境で育ったり、他の犬や人との接触が少なかったりすると、成犬になってからお散歩などで見かける他の犬や人、さまざまなものに極度の恐怖心を持つようになり、自分の身を守ろうとして吠えるようになってしまいます。

2つめは、過去に怖い経験をしたケースです。
他の犬から激しく吠えられた、車にひかれそうになった、工事現場や踏切の大きな音など、犬が怖いと感じた経験をしていたら、恐怖心から自分の身を守ろうとして吠えている可能性も考えられます。

3つめは、縄張り意識が強いケースです。
シェパードやミニチュアシュナウザー、日本犬などの犬種は縄張り意識が強いため、普段のお散歩コースを縄張りと見なし、他の犬に対して警戒し吠えることがあります。

最後の理由は、道幅が狭く圧迫感がある場合です。
犬に限らず、動物は他の個体とある一定の距離を取りたがる習性があります。
そのため、道幅が狭い場所での人や犬とのすれ違い、たくさんの人や犬が集まっている場所など、密集しすぎてお互いの距離が近くなってしまう場所では警戒心が強まる傾向があります。

理由がわかれば、対策も見えてくるはずです。
お散歩コースを変える、おやつで意識を逸らす、吠える対象に慣らすなどの対策を取りましょう。

愛犬が吠えるときは、対象のものに向かって飛び掛かってしまうおそれもあります。
お散歩中はしっかりとリードを持ち、愛犬の動きを止めるようにしましょう。
首輪だけでなく、ハーネスを使用してお散歩するのがおすすめです。

お散歩を怖がる理由と対処法

お散歩を怖がる理由と対処法

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お散歩中、愛犬に怖がる様子が見られたら、そこには何かしらの理由があります。
まずは、原因を把握することからはじめましょう。

お散歩を怖がる場合、

・社会化不足
・過去に怖い経験をした
・お散歩コースの道幅が狭く圧迫感がある

といった原因が考えられます。
愛犬がお散歩を怖がらないようにするために、

・道幅が広いお散歩コースを選ぶ
・大好きなおやつで意識を逸らす
・怖がっている対象のものに慣らす

といった対策を取ってみましょう。

社会化不足でお散歩を怖がっている場合、怖がっているものに慣らすのはとても難しいため、飼い主さんだけで対策をするのは大変かもしれません。
その場合は、しつけ教室や幼稚園などに通うのもおすすめです。

初対面、飛びつきや吠えの防止

初対面、飛びつきや吠えの防止

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初対面の人と会ったとき、愛犬が飛びついたり吠えたりして困った経験がある飼い主さんも多いでしょう。
犬が飛びついてしまうのは、相手への興味を示し、触れ合ったりかまってもらいたいからです。

興味を持って飛びついたあとに「かまってもらえた」という経験が重なると、「飛びつくとうれしいことが起きる」と学習します。

経験を重ねるごとに学習は強化されていきますから、人を見たときに飛びつく経験を重ねれば重ねるほどかまってもらいたい衝動が強くなり、さらに飛びつきたい行動がエスカレートしていくおそれがあります。

特に、犬は習慣化されたことが崩れることにストレスを感じます。
そのため、人と出会って飛びつくことを習慣づかせてしまうと、飛びつけないことにストレスを感じてしまうように。
人と会ったときに飛びつくことを習慣づかせないよう、「リードを短く持ち物理的にコントロールして学習の機会をなくすこと」そして「飼い主の指示で人に挨拶をするトレーニング」が必要となります。

また、愛犬が初対面の人に吠えてしまうのには「要求吠え」と「社会化不足」の可能性が考えられます。
要求吠えとは「遊びたい!」「もっと近づきたい!」と犬が要求して吠えてしまっていること。
これを許してしまうと、より要求吠えがエスカレートしてしまうおそれがあります。

見知らぬ人とすれ違うときや初対面の人に会わせるときは、故意に距離を縮めて近づくのではなく、対応にメリハリをつけることを意識しましょう。
近くに寄って挨拶をすることもあれば、しないこともあると教えてください。

社会化不足からくる警戒心や恐怖心で吠えている場合、時間をかけて徐々に慣らしていく必要があります。
人が多く立ち寄るような公園や広場などで、飼い主さん以外の見知らぬ人がいる状況に慣れさせましょう。

食糞やいたずら防止にしつけ用スプレーは有効?

食糞やいたずら防止にしつけ用スプレーは有効?

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犬の食糞やいたずら防止、無駄吠えの改善などを目的としたしつけ用のスプレーがあります。
「噴射の音で驚かせる」「嫌なニオイや味を感じさせる」などといったしつけ用のスプレーは、犬が問題行動をした際に使用します。

しかし、しつけ用スプレーの使い方は非常に難しいものです。
「最初のうちは効いていたけれど、次第に慣れて効かなくなってきた……」という話も聞こえてきます。

さらには、しつけ用スプレーを使用する飼い主さんに対して恐怖心を持ってしまうという、良くない結果につながることも。

そのため、犬が嫌がる「刺激スプレー」の使用は、緊急性がある場合にのみとして考えたほうが良いでしょう。
自己判断はせずに、プロのトレーナーや獣医師に相談してから活用するようにしてください。

愛犬のしつけまとめ

愛犬と信頼関係を築き、より快適に暮らしていくためにも、しつけは重要です。
しかし、犬が何か問題行動を起こすときには必ず理由があります。
その理由を突き止めて対策を考えるのが、解決と信頼関係への近道です。

叱るよりもたくさん褒めて、愛犬のしつけを進めていってくださいね。

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