【獣医師監修】犬の鼻づまりの原因は?鼻づまりで病院に行くべき病気や、鼻づまりの解消法を知っておこう

愛犬が鼻づまりになると、呼吸が苦しそうで解消してあげたいと思うことでしょう。犬の鼻づまりの原因や病気の可能性、家庭でできる鼻づまりの解消法などを紹介します。愛犬の健康を守るために、鼻づまりについての知識を飼い主さんも得ておきたいものです。

【獣医師監修】犬の鼻づまりの原因は?鼻づまりで病院に行くべき病気や、鼻づまりの解消法を知っておこう
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犬の鼻づまりの原因とは?

犬の鼻づまりの原因とは?

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犬の鼻づまりは、鼻の炎症が原因で起こりやすくなります。
鼻腔は、異物が侵入した際にそれらを排除しようと免疫反応を起こす最初の器官と言えます。
異物には、細菌やウイルスをはじめ、化学物質や花粉など様々なものがあります。

犬が鼻から吸い込んだ酸素は、咽頭・喉頭、気管、気管支を通り、肺に送られます。
そのため、鼻に炎症が起こると、咽頭や気管支などほかの呼吸器に影響が及んで、鼻水や鼻づまり以外の症状が出ることもあるでしょう。

鼻づまりがあると、呼吸が困難になって口呼吸をするケースが少なくありません。

犬の鼻づまりを引き起こす病気とは?

犬の鼻づまりを引き起こす病気とは?

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犬に鼻づまりを起こさせる病気として、主には鼻炎と副鼻腔炎と歯周病、また鼻腔内腫瘍が挙げられます。

・鼻炎

ウイルスや細菌の感染をはじめ、鼻への物理的な刺激が原因で発症します。
軽症であれば鼻水程度で呼吸に問題は生じませんが、重症になると膿が混じる鼻水が出たり、膿を含む鼻汁が鼻に詰まったりします。
鼻炎を起こすこともあるウイルスや細菌の感染症で代表的なものは、犬ジステンパー感染症やケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)です。
犬ジステンパーに感染すると鼻炎のほか、咳、目ヤニ、食欲不振、嘔吐、下痢、高熱などの症状が現れます。

・副鼻腔炎

鼻炎が鼻の奥の副鼻腔にまで及ぶ病気です。
副鼻腔の内部が化膿すると蓄膿症とも呼ばれます。
慢性化したり重症になると、ズーズーという呼吸音が続くケースもめずらしくありません。

・歯周病

デンタルケアをしないままでいると3歳以降、またデンタルケアをしていても老犬は、歯周病にかかりやすくなります。
歯周病で、鼻腔や副鼻腔の下にある歯肉が炎症を起こすと、鼻腔や副鼻腔に炎症が及ぶことがあります。
そうなると、膿を含む鼻汁が鼻づまりを生じさせます。

病院へ行くべき鼻づまり、その治療・治し方は?

病院へ行くべき鼻づまり、その治療・治し方は?

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病院へ直ちに向かうべき鼻づまりは、他の症状を伴い、子犬であれば命の危険性がある犬ジステンパー感染症です。
ただし、ジステンパーウイルスに対する薬は存在しないため、対症療法を行います。

鼻炎も、副鼻腔炎にまで進行する前に、その原因を突き止めて治療をすることが重要です。
鼻炎と副鼻腔炎の治療では、内服薬や点鼻薬を使用しての内科療法のほか、投薬や鼻づまりを解消するためにネブライザー(吸入器)治療を行ったり、鼻腔内に溜まった膿を吸引することもあります。

歯周病が原因の場合、歯のクリーニングと歯石除去、さらには必要に応じて抜歯をして根本治療を施します。

鼻づまりしやすい犬種はある?

鼻づまりが原因のひとつとなる鼻腔内腫瘍は、マズル(口吻)の長いコリーやシェットランド・シープドッグなどが比較的かかりやすいことが知られています。

鼻づまりが原因ではなくても、短頭種をはじめ、チワワやポメラニアンは呼吸器トラブルによってガーガー、ゼーゼー、フガフガと呼吸音を出したり、いびきをかいたりします。
これらは鼻の炎症が原因ではないので鼻づまりは生じていませんが、呼吸器疾患に対する治療を獣医師と相談のうえ進めていきたいものです。

鼻づまりの予防法

鼻づまりを予防するには、鼻づまりを生じさせる病気にかからないようにするのが重要です。

犬ジステンパー感染症は、ワクチンによる予防が有効です。

鼻炎の原因のひとつに、化学物質による鼻への刺激が挙げられます。
たとえば除菌消臭スプレーなどを犬が吸い込むとくしゃみや鼻水が出る場合、それらの使用は控えて、愛犬に体調変化が起こらないものを選んで使うようにしましょう。
ホコリやダニの死骸などがアレルゲンとなって、鼻腔の粘膜が腫れてしまうこともあります。
アレルギー体質の愛犬と暮らしている場合は、こまめな掃除や換気を心がけるとともに、獣医師と相談しながらアレルギー対策をしてあげてください。

自宅でできる、犬の鼻づまり解消法

自宅でできる、犬の鼻づまり解消法

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愛犬が鼻づまりを起こしていると、口呼吸になって苦しそうなので解消してあげたいと思うに違いありません。

まず、飼い主さんが手軽にできる犬の鼻づまり解消法として挙げられるのが、ツボ刺激。
鼻づまり解消のツボとして東洋医学で知られる「山根(さんこん)」は、犬の眉間からたどった鼻先近くにあります。
そこをピンポイントで刺激するのも良いですが、眉間から山根のツボまでを飼い主さんの指の腹でやさしくマッサージしてあげるのがおすすめです。
そのツボの周辺を、蒸しタオルで温めてあげると、鼻づまりが解消されることもあります。

まとめ

まとめ

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犬は放熱をするパンティング以外、通常は口呼吸を行いません。
そのため、鼻づまりが生じると呼吸が苦しくなって、愛犬のストレスになってしまいます。
鼻づまりは病気で起こることがほとんどなので、もし愛犬に鼻づまりが見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
自宅でも、鼻づまり解消法を試しつつ、愛犬が呼吸しやすくなるようにサポートをしてあげてくださいね。

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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