【ドッグトレーナー監修】毎日の愛犬のお散歩が面倒くさい?行かないとどうなる?おすすめの運動不足解消法

愛犬にとって、毎日のお散歩は大切な習慣です。しかし飼い主さんにとっては、お散歩が「面倒くさい…」と感じる日も少なからずあるかもしれません。ここでは、お散歩に行かないと愛犬がどうなるのか、また、お散歩に変わる運動不足解消法はあるのかについてご紹介します。愛犬の健康を守るためにも、しっかりと確認しておきましょう。

【ドッグトレーナー監修】毎日の愛犬のお散歩が面倒くさい?行かないとどうなる?おすすめの運動不足解消法
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毎日の犬のお散歩 ━━ めんどうに感じている人は少なくない

毎日の犬のお散歩 ━━ めんどうに感じている人は少なくない

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愛犬をお散歩に連れて行かなければならないとは思っていても、「今日は面倒だな」と感じる日もきっとあることでしょう。

例えば、雨が降っていると出かけるのが億劫になるかもしれません。
視界が悪くなるためいつもより注意しなければならず、また愛犬が、自動車に水たまりの雨水をかけられるおそれもあるでしょう。
帰ったら、泥だらけになった足を綺麗にしなくてはなりません。

また、気温が高く蒸し暑い日なども、「外に出たくない…」と思うものです。

そのほか、愛犬を迎え入れるときに、子どもが「お散歩は必ず行く」と約束したにも関わらず、面倒くさくなったり、勉強や部活が忙しくなったりすることによってお散歩に行かなくなることもよくみられるケースです。

とはいえ、愛犬にとってお散歩は非常に大切な習慣。
お散歩をしないとどうなってしまうのか、そしてお散歩に代わる運動不足解消方法はあるのか、ぜひチェックしてください。

お散歩にいかないとどうなる?ストレスで寿命が縮むって本当!?

お散歩にいかないとどうなる?ストレスで寿命が縮むって本当!?

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お散歩が面倒だなと思っていても、お散歩をサボってしまうことによる愛犬への影響はとても気になるところです。
ここでは、お散歩に行かないことで愛犬に起こるおそれがある問題をご紹介していきます。

運動不足からの「肥満」が、身体のトラブルの元に

お散歩に行かないことで、愛犬は運動不足になってしまうかもしれません。
犬にとって運動不足は、肥満の原因になり得ます。
肥満になってしまうと心臓に負担がかかるうえ、糖尿病の元になることも。
さらに、骨・関節などのトラブルにもつながるでしょう。

運動することで全身の筋肉に刺激を与え、血流を良くすることができ、呼吸器の機能が衰えるスピードを緩やかにすることができます。
つまり、お散歩は愛犬の寿命にも影響しかねないということなのです。

とくに大型犬の場合、小型犬よりも運動量を必要としているうえ、室内では思うように動き回れないため注意が必要です。

ストレスから問題行動を起こすようになるおそれ

遊ぶこと、運動することが大好きな犬は、お散歩に行けないことでストレスを溜めてしまうおそれがあります。
ストレスを溜めてしまうと、「吠える」「噛む」などの問題行動を起こすようになるケースがあるでしょう。

このような問題行動を起こすようになると、飼い主さんにも影響が出てきます。
マンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、「吠え」などが原因で苦情がきてしまうことも考えられるでしょう。

さらにストレスが原因で、愛犬が脱毛症や下痢、尻尾を追いかけ続ける、皮膚を舐め続ける、毛をむしり続けるといったような常同障害(じょうどうしょうがい)という心の病気を発症してしまうことも。
少々のストレスと侮るのは危険です。

社会性が身につかず愛犬が生活しづらくなることも

お散歩は運動不足解消のほかに、「社会性を身につける」という大事な目的も兼ねています。
外に出てほかの人や犬と出会うこと、いろいろな音を聞くこと、においを嗅ぐことで、犬はたくさんの刺激を受け社会性を身につけていきます。

この社会性を身につけられないまま成長してしまうと、警戒心が強くなったり、内向的になったりしてしまうおそれがあります。
飼い主さん以外には怯えて吠えてしまう、常にビクビクしてしまうといった仕草が見られることもあるでしょう。

外の刺激を受けずに過ごしてしまうと、愛犬はどんどん生活しづらくなってしまいます。

トイプードルやダックスフンドのような小型犬にも、毎日のお散歩は必要?

トイプードルやダックスフンドのような小型犬にも、毎日のお散歩は必要?

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小型犬の場合、室内で動き回ることで運動不足が解消されることが期待できます。
必ずしも毎日お散歩をしなくても、ストレスが溜まったり、病気になったりすることはないかもしれません。

しかし「社会性を身につける」という面では、それほど運動量を必要としない小型犬であっても毎日お散歩に出かけるのが好ましいといえます。

小型犬も1日最低1回のお散歩を推奨

小型犬であっても、1日1回はお散歩に出かけた方が良いでしょう。
可能であれば、朝晩の2回、外に連れて行くのがおすすめです。

犬種や個体にもよりますが、1回のお散歩はおよそ10分~20分程度でOKですが、十分な運運動量はとれないため、家の中で遊ぶ時間などを増やしてあげましょう。
1日1回しかお散歩に行けない日は、少し長めのお散歩を楽しむとよいでしょう。

おひさまにあたって、健康的な毎日を送らせてあげたいですね。

雨や猛暑日などは無理をしないで

小型犬の場合、雨や猛暑などお散歩に出かけにくい時は無理をしないようにしましょう。

雨で視界が悪いと、小型犬は歩行者や自転車から見えづらいため、危険な目にあうことが考えられます。
また猛暑の日には足を火傷してしまうおそれがあったり、身体が地面から近いため熱中症になったりするおそれにも注意したいものです。
飼い主さんが「危険」と判断したときは、室内遊びに切り替えましょう。
室内での排泄ができれば、雨の中わざわざ散歩に出かけて排泄をさせなくてもよいので、室内でのトイレトレーニングを練習しましょう。

室内遊びをするときは、愛犬の怪我につながるおそれのある家具は端に寄せるなどし、広い空間を作ってあげます。
フローリングで床が滑る場合は、マットを敷いてください。

愛犬が好きなボールやおもちゃを投げて、取りに行く遊びで運動不足を解消しましょう。
「待て」「とってきて」「はなせ」などの訓練も、自宅なら落ち着いてできますね。

さらに、おやつなどを探すノーズワークも取り入れてみてください。
体よりも頭を使うノーズワークは、老犬でも挑戦できます。
認知症予防にも繋がるので、雨の日こそ頭を使って遊ばせてみてくださいね。

大型犬は、できる限り毎日のお散歩を!

大型犬は、できる限り毎日のお散歩を!

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大型犬の場合は、小型犬に比べてより多くの運動量が必要なので、できるだけ毎日お散歩に行くのがおすすめです。
生活リズムを崩さないためにも、決まった時間にお散歩するようにしましょう。

大型犬は1日2回のお散歩がおすすめ

大型犬はまとまった運動量を必要としています。
そのため、毎日1日2回お散歩に出かけるのが好ましいでしょう。
1回のお散歩時間は犬種によって異なりますが、30分~60分ほどが目安です。
しかし、歩くだけでは十分な運動量はとれないため、おもちゃなどを使って遊ぶ時間を増やしてあげましょう。

また、雨の日ではなかなか散歩に行くことができないですが、どうしても雨の日に散歩に出かけないとならない場合は、犬用のレインコートを着せるなどの対策をしましょう。
レインコートを嫌がる場合もあるため、少しずつ慣らしてあげてください。

大型犬は多くの運動量を必要としますが、過度な運動をさせすぎてしまうと足や腰などに大きな負担がかかってしまうことがありますので、様子を見ながら適切な運動量を確保しましょう。

どうしてもお散歩にいけないときは?

飼い主さんの都合や大雨など、外へ行けない日もありますよね。
そんな日は、室内のドッグランに連れて行き思いっきり遊ばせてあげるのがおすすめです。

ボールやフリスビーを使って、普段できない遊びをするのもよいでしょう。
ドッグランでほかの犬と触れ合うことで、たくさんの刺激を得ることもできますよ。

家で遊ぶ場合は、ロープの引っ張り合いごっこがおすすめです。
飼い主さんとのよいスキンシップになり、「はなせ」を教えるトレーニングにもつながります。

まとめ

犬はお散歩に行かないと運動不足になるうえ、ストレスを抱えてしまうおそれがあります。
それが愛犬の体調不良につながってしまうかもしれません。

愛犬には、健康で長生きしてほしいものです。
めんどうな日もあるかもしれませんが、愛犬との時間を大切にするためにも、できるだけ毎日お散歩に出かけてくださいね。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・youtubeチャンネル 「スタディ・ドッグ・スクール 」 動物行動学博士&国際ライセンスドッグトレーナーが犬の習性や能力から飼い方やしつけまで目からウロコの情報を幅広く発信。 チャンネル登録はこちらから↓ https://www.youtube.com/channel/UCqSmNCaYUEUFObbBW4Xn9nw ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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