【獣医師監修】犬も旅行で疲れる?疲れている時に見せる仕草は?

犬にも旅行疲れはあります。どのようなことで犬は疲れやすいのかを知っておけば、無理な旅行プランを立てずに済み、愛犬の心身の健康を守るうえで役立ちます。また犬が疲れた時に見せる仕草や、その仕草を見たら飼い主としてなにをすべきかも心得ておきましょう。

【獣医師監修】犬も旅行で疲れる?疲れている時に見せる仕草は?
出典 : pixta_60504555

犬も旅行で疲れる

犬も旅行で疲れる

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どんなに旅行が犬にとって楽しくても、犬も旅行で疲れます。

犬が旅行で疲れてしまう大きな要因は、日常では味わうことのない刺激が次から次へと訪れ、脳がフル回転してしまうから。
刺激の良し悪しにかかわらず、興奮状態や緊張状態が愛犬を疲れさせてしまうのです。

旅行中の睡眠不足も、愛犬が疲れる原因になります。
成犬が1日に必要な合計の睡眠時間は、12~14時間と言われています。
その睡眠時間を確保できない旅行では、きっと愛犬は疲れてしまうでしょう。

旅行中にストレスを感じても、愛犬は神経的な疲れを感じるはずです。
たとえば、遠出して車などの苦手な乗り物に長時間乗っていることがストレスで、移動中にぐったり疲れてしまうかもしれません。

あまりに疲れてしまうと、旅行中に体調を崩し、軟便や下痢をすることもあります。
なるべく愛犬を疲れさせないように気をつけましょう。

犬が疲れている時の仕草7つ

犬が疲れている時の仕草7つ

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犬が疲れている時に見せる仕草を知っておけば、早めに愛犬の疲労を回復させる手助けになります。

疲れている仕草①【伏せる】

人間同様、歩きすぎたりして肉体的に疲れた場合、犬は地面などに伏せて体を休めようとします。

疲れている仕草②【立ち止まる】

旅先で一緒に散歩やトレッキングなどをしている際、愛犬が何度も立ち止まるようなことがあれば、疲れている可能性が高いでしょう。
とくに、体力のない子犬やシニア以降の犬は、肉体的な疲れを感じやすいので無理は禁物です。

疲れている仕草③【あくび】

睡眠不足が続くと、愛犬は眠くなってあくびをすることが増えるでしょう。
ただし、犬は緊張した時もあくびをします。
見分けがむずかしいかもしれませんが、愛犬が緊張しそうなシチュエーションでもないのにあくびを頻発するのであれば、疲れているのかもしれません。

疲れている仕草④【横になる】

睡眠が足りていなくて眠くなると、愛犬は刺激の強い場所でも横になって眠ろうとするはずです。

疲れている仕草⑤【眠る】

旅行中に飼い主さんが抱っこをすると、景色などを眺める様子も見せず眠ってしまうような場合、疲れていると言えます。

疲れている仕草⑦【船を漕ぐ】

楽しくて起きていたいけれども、眠くて仕方がない! そんな時は、人間が椅子に座りながら目をつぶり首を左右に揺らす“船を漕ぐ”状態に、犬もなります。
見ていて思わず笑ってしまいたくなるような愛らしい仕草ですが、愛犬が“船を漕ぐ”場合は相当疲れているサインです。

犬の疲れに対して飼い主がすべきこと

犬の疲れに対して飼い主がすべきこと

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まず、子犬や老犬は体力が十分ではなく疲れやすいため、予定をぎっしり詰め込むのではなく、愛犬が休息と必要な睡眠時間を確保できる旅行計画を立てることが重要です。
活動的ではない愛玩犬グループの犬種は、年齢を問わずあまり遊び時間を組み込み過ぎないようにしましょう。

また、愛犬が旅行中に安眠できれば、体力を回復しやすくなります。
愛犬が移動中や宿泊地で安心して休めるように、普段から使い慣れたクレート(ケージ)に、愛犬自身や飼い主さんの匂いがついた毛布やタオルを入れたものを可能な限り持参したいものです。

車酔いをしやすい愛犬には、移動中にストレスで疲れるのを防ぐため、動物病院で事前に酔い止めや抗不安薬を処方してもらって飲ませてあげてください。

愛犬が旅行中に明らかに疲れているようであれば、すべてのアクティビティに愛犬を同伴せず、愛犬だけを宿の部屋などで留守番させて休ませてあげましょう。

逆に、旅行の楽しさから興奮状態で元気があり余ってなかなか寝ない愛犬を疲れさせる方法も紹介します。
ドッグランや犬用プールなどの運動施設を備えた宿泊施設をチョイスし、愛犬をたっぷり運動させるのがひとつ。
また、愛犬をフリーにできる客室などでは、おやつを嗅覚で探させるノーズワークをしたり、持参した知育トイにフードを仕込んで脳トレをさせるのもおすすめです。

まとめ

まとめ

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飼い主さんは旅行中に元気でも、愛犬が疲れて元気を失ってしまうことはめずらしくありません。
なるべく愛犬が疲れすぎないように、ペットと泊まれる宿泊施設も愛犬にマッチしたタイプを選び、移動中にストレスがかからないように事前に準備し、旅行中は十分な睡眠時間を確保できるようにしてあげましょう。
愛犬が疲れた時のサインを見逃さず、愛犬の健康を守りながら楽しい旅行を実現してくださいね。

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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