【獣医師監修】犬とキャンピングカーで旅行!注意点やキャンピングカー選びについて解説

愛犬とキャンピングカーでの旅行を検討している方もいることでしょう。ペット連れが重視すべきキャンピングカーの設備や機能を、キャンピングカーを選ぶ前に知っておきたいものです。犬連れキャンピングカー旅行における注意点やその対処法も、頭に入れておきましょう。

【獣医師監修】犬とキャンピングカーで旅行!注意点やキャンピングカー選びについて解説
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キャンピングカーは犬にとって快適?

キャンピングカーは犬にとって快適?

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近年はペット仕様のキャンピングカーも販売やレンタルされていて、愛犬とキャンピングカーで旅行をする家族も増えています。
キャンピングカーでの旅行が愛犬にとって快適なものになるか否かは、愛犬の性格や車内での過ごし方次第と言えるでしょう。

愛犬が快適に過ごせないかもしれない理由のひとつは、キャンピングカーやテント泊では、風雨やほかの車や人などが放つ音の影響を受けやすいので、音に敏感な犬の場合は警戒心が高まって安眠できない可能性があること。

また、大型犬では、犬と一緒に泊まれる宿ではなく車中泊をするなどしてキャンピングカーにいる時間が長いと、車内では自由に動き回るスペースが少ないので窮屈に感じるかもしれません。
大型犬とキャンピングカーを利用する際は、なるべく頻回に散歩をさせることをおすすめします。

愛犬にとってのキャンピングカーの最大のメリットは、乗り慣れてくると、自宅の延長線上のような空間として安心できる点だと言えます。
飼い主さんや自分のにおいがたっぷりついた“動く部屋”なので、初めて訪れる宿とは違って緊張せずに過ごせるでしょう。
ただし、レンタカー(※ペット可キャンピングカーかどうかは事前に要確認)では、慣れないにおいに包まれて緊張する犬もいるので、キャンピングカーをレンタルする場合は愛犬が日常的に使っている毛布などを持参してください。

また、走行中の車内で愛犬に排泄させられるのもメリットです。
大渋滞に巻き込まれた時や悪天候の時などは、愛犬のためのトイレ休憩も取りにくいもの。
けれども、キャンピングカーであれば、外に出ずに車内に敷いたトイレシーツの上などで排泄をさせてあげられます。

キャンピングカーを利用しての旅行を検討しているのであれば、愛犬の性格も考慮の上、愛犬が快適に過ごせるように工夫してあげたいものです。

キャンピングカーに犬を乗せる時の注意点と対処法

キャンピングカーに犬を乗せる時の注意点と対処法

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キャンピングカーに愛犬を乗せる際は、以下のことに注意をして対処法を講じておきましょう。

キャンピングカーでの注意点①【粗相】

キャンピングカー内では、飼い主さんが休むための寝具を置いていることも多いでしょう。
愛犬に布団の上などで粗相をされてしまうと、快適な旅行が台無しになってしまいます。
それを防ぐには、ひとつは、ベッドスペースは愛犬がアプローチできないように工夫を施すこと。
もし寝具に愛犬が上ってもOKにするのであれば、人間の乳幼児用のおねしょ防止シーツなどを敷いたり、ペット用オムツを活用すれば後処理が簡便になるはずです。
最良の対処法は、愛犬に「ワンツー」などの合図で排泄できるようにトレーニングしておくことです。
車内に設置した犬用トイレに定期的に誘導して、合図でおしっこをさせるようにすれば粗相の心配は不要です。

キャンピングカーでの注意点②【車酔い】

走行中の車内でフリーの状態でずっと過ごすと、犬は酔いやすくなると言われています。
車酔いは、平衡感覚を司る三半規管が混乱することで生じますが、揺れる車内で愛犬がバランスを取ろうとし続けると、どうしても三半規管の働きが乱れがちになるからです。
愛犬が車酔いしにくくなるように、走行中はなるべくクレートなどに入れるのをおすすめします。
愛犬の顔が進行方向と同じ方向を向くようにしてクレートを置くと、さらに酔いにくくなるでしょう。

キャンピングカーでの注意点③【熱中症】

キャンピングカーで愛犬を留守番させる際などは、熱中症に注意が必要です。
熱中症を予防するには、エアコン環境が整ったキャンピングカーを利用してください。
たとえば、停車中にエンジンを切っていても冷房が作動するタイプのキャンピングカーが、犬連れや鳥などのペット連れに人気があります。

キャンピングカー選びはここを重視!

キャンピングカー選びはここを重視!

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キャンピングカーの種類は豊富です。
愛犬との旅行では、どのようなタイプが適しているのでしょうか?
小型犬であれば、軽自動車タイプからバンコンタイプまででも快適だと思いますが、大型犬ならば広くスペースが取れるキャブコンタイプやバスコンタイプがおすすめです。

機能面で重視したいポイントは、走行中や停車中にエアコンがしっかりと作動するかどうか。
犬は人間よりも熱中症になりやすいので、愛犬の健康を守りながら旅行をするには暑さ対策が重要になります。
車中泊中などに発電機を使ってエアコンをつけると、場所によっては騒音がほかのキャンパーやご近所の迷惑になるかもしれません。
そのような心配が不要なのは、家庭用のエアコンが設置でき、エンジンが入っていなくてもエアコンが使用できる“EVOシステム(エボリューションシステム)”を採用しているキャンピングカーでしょう。

その他は、キャンピングカーをネット検索する際に「ペット専用」「犬仕様」「犬仕様車」といったワードを加えるとヒットするキャンピングカーを参考にしてみてください。
それらには、きっと旅のスタイルにマッチする設備や機能が備えられているはずです。

キャンピングカーに愛犬を乗せて自然豊かな場所まで行き、リモートワークを行う人も増えています。
そのようなライフスタイルを希望するのであれば、パソコンの利用環境が整えやすいキャンピングカーもひとつの選択肢かもしれません。

日本各地で開催されるキャンピングカーの展示会に足を運べば、一度に多くを比較検討でき、犬連れ旅行に適したタイプが探しやすいでしょう。
自分好みにカスタマイズできるキャンピングカーもあるので、販売店などで相談してみてください。

まとめ

まとめ

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愛犬の性格などにより、キャンピングカーでの旅行で愛犬が快適に過ごせるかは異なってきます。
けれども、キャンピングカーを活用すれば、ほかの観光客に気兼ねなく自室で過ごすような感覚で気軽に旅行できるというメリットがあり、人気が高まっています。
ペット専用のキャンピングカーなども多数販売やレンタルされているので、キャンピングカーで犬連れ旅行をする際の注意点を頭に入れて対策をしながら、キャンピングカーでの旅行を検討するのも良いですね!

監修者情報

箱崎 加奈子(獣医師)

箱崎 加奈子(獣医師)

・学歴、専門分野 麻布大学獣医学部獣医学科 ・資格 獣医師、トリマー、ドッグトレーナー、アニマルアロマセラピスト ・職業 獣医師 ペットスペース&アニマルクリニックまりも ・所属団体、学会 一般社団法人女性獣医師ネットワーク(代表理事) ・著書(一部) 1 最新版 愛犬の病気百科 著者名: 愛犬の友編集部 編 2 愛犬をケガや病気から守る本 著者名: 愛犬の友編集部 編 ・職業上でのペットとの関わり 普段犬猫の診察をしています。 飼育放棄や動物愛護センター収容の犬猫の保護譲渡活動をしています。 ・飼っている動物 シーズー ・ペット歴 ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、犬(シーズー、ヨークシャテリア) ・ペットへの想い 18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。 ペットとその家族のサポートをしたい、相談に的確に応えたい、という想いから、トリマーとして働きながら、獣医師、ドッグトレーナーになりました。 現在は東京でペットのためのトータルケアサロンを経営。 毎日足を運べる動物病院をコンセプトに、病気の予防、未病ケアに力を入れ、気になったときにはすぐに相談できるコミュニティースペースを目指し、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護士、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。 プライベートでは一児の母。 愛犬はシーズー。 家族がいない犬の一時預かり、春から秋にかけて離乳前の子猫を育てるミルクボランティアをやっています ・ペットに関するエピソード シーズー2頭、ヨークシャの全部で3頭の多頭飼いをしていました。 2頭は天寿を全うし、今はシーズーの澪(みお)が1頭です。 動物を飼育する習慣のない家庭に育ちましたので、この仕事に就こうと決めた時に初めて犬を飼いました。 犬初心者からトリマー、トレーナー、獣医と、飼い主目線で自分の愛犬に必要なスキルを身につけました

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ライタープロフィール

臼井 京音 Kyone Usui

臼井 京音 Kyone Usui

フリーライター、ドッグジャーナリスト 【経歴】 日本文学を専攻しバックパッカーもしていた大学卒業後、旅行ガイドブックの編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。30代前半でオーストラリアにドッグトレーニング留学をしたのち、現在はドッグジャーナリスト。 2007年から2017年まで東京都で“犬の幼稚園Urban Paws”の園長&家庭犬トレーニングインストラクターとしても活動。 東京都中央区 動物との共生推進員。 【執筆歴】 小学生時代から愛読していた雑誌『愛犬の友』をはじめ、多数の書籍や媒体で犬をはじめペットに関する執筆活動を行う。Webサイト「ニッポン放送ニュースオンライン」にて『ペットと一緒にby臼井京音』連載中。 著書:タイの犬の写真集『うみいぬ』、『室内犬の気持ちがわかる本』 これまでの執筆・編集歴は、毎日新聞の「臼井京音の幸せ犬ぐらし」連載コラム、AllAbout「犬の健康」、『週刊AERA』、季刊誌『BUHI』、書籍『フレンチブルドッグ生活の家計簿』、書籍『きみとさいごまで』、書籍編集『愛犬をケガや病気から守る本』、書籍編集『最新版 愛犬の病気百科』など。 【ペット歴】 小学生時代からシマリス、カメ、ミジンコ、カエル、ハムスター、メダカ、最初の愛犬ヨークシャー・テリアなどと生活し、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らしています。 室内外で保護犬やブリーダーから迎えた犬を多頭飼育していた祖父母や、獣医師の叔父、シャム猫を溺愛していた祖母の影響で、生まれた時からずっと動物に囲まれてきました。人と動物のよりよい関係を願い、日々取材と執筆を行っています。

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