【ドッグトレーナー監修】《マルチーズ》散歩の役割や必要な運動量は?注意点も解説

真っ白な被毛が特徴的なマルチーズは、古くから愛玩犬として人間とともに暮らしてきました。室内で飼育する小型犬のため、大型犬に比べれば多くの運動量は必要ありませんが、マルチーズの健康を維持するためにお散歩はとても大切です。ここでは、マルチーズのお散歩に必要な時間や注意点をご紹介していきます。

【ドッグトレーナー監修】《マルチーズ》散歩の役割や必要な運動量は?注意点も解説
出典 : pixta_53973921

【マルチーズ】の散歩はいつからしていいの?

【マルチーズ】の散歩はいつからしていいの?

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マルチーズに限ったことではありませんが、どの犬種でもお散歩で直接外を歩き始めるのは《ワクチンプログラムが終了してから》が基本です。

ワクチン接種が終わっていない段階で直接外を歩かせてしまうと、病原菌や細菌に感染してしまうリスクがともないます。
犬には、感染力が強い病気や特効薬がない病気、さらには後遺症が残りやすい病気があるため、ワクチン接種は必須です。

しかし、「ワクチンプログラムが終了する生後4ヶ月よりも前に、外の刺激を受けた方が良い」とも言われています。

ワクチンの接種が終了する前に外出する場合は「直接地面を歩かせる」「他の犬と触れ合う」ことがないよう、抱っこをしたり、キャリーに入れることで外の環境を経験させるのがおすすめ。
外の世界に少しずつ慣れることで、スムーズなお散歩デビューが期待できるでしょう。

初めてお散歩する時はどうしたらいい?

マルチーズは世界最古の愛玩犬と言われていて、人とのコミュニケーションをとても好む犬種です。
そのため、褒めることを中心にお散歩の練習をしてあげれば、お散歩を楽しみながら上手に飼い主さんの歩調に合わせて歩いてくれるでしょう。
しかし、見知らぬ人や犬に対して恐怖心を持ちやすいため、子犬の頃からの十分な社会化(自分以外の犬や動物、場所などに対する愛着が形成され始める生後3週齢から12週齢の期間(社会化期)に、他の犬や人や場所などに触れ、慣れる経験のこと)が必要となります。

【マルチーズ】の散歩は毎日必要?しなくていい?

【マルチーズ】の散歩は毎日必要?しなくていい?

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愛玩犬として可愛がられてきたマルチーズは室内で飼育される小型犬のため、多くの運動量は必要としません。
しかし、外での刺激を受け社会性を身につけるためにも、できれば朝晩の2回お散歩に出かけた方が良いでしょう。

また、室内ばかりで過ごしているとストレスを溜めてしまうおそれもあります。
日光浴はストレス解消に有効であるといわれているため、お散歩に出かけ、愛犬のストレスを解消してあげましょう。

マルチーズは遊ぶことが大好きなため、お散歩とは別に、犬と行ける公園やドッグランなどで遊ぶ時間を設けるのもおすすめです。

雨の日、忙しい時、難しい時、お散歩はどうする?

マルチーズは多くの運動量を必要としないため、雨の日や雪の日に無理をしてまでお散歩に行く必要はないでしょう。
飼い主さんの都合でお散歩に行けない日も、室内遊びに切り替えることで運動の代わりになります。

マルチーズと室内遊びをするときは、部屋にある障害物や家具は端に寄せ、怪我をしない環境を作ってあげてください。
フローリングは滑って転倒するおそれがあるため、マットや絨毯を敷くなどの対策をするのがおすすめです。

【マルチーズ】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

【マルチーズ】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?

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室内で遊んであげるだけでも充分な運動量を確保できるマルチーズですが、気分転換やストレス発散も兼ねて、1日2回、1回につき10~20分ほどのお散歩に出かけるのが好ましいでしょう。
距離にすると約1km程度です。
また、お散歩から帰った後、お散歩の途中などに遊びを通して運動する時間を確保してあげることも大切です。
個体によって10分程度のお散歩では満足してくれないこともあるため、愛犬の様子を見ながら調整してあげてください。

マルチーズは関節が弱い子が多くみられる犬種でもあります。
急な坂道や階段は避ける、または抱っこで対応するなど、足腰に負担がかからないお散歩コースを選んであげましょう。

【マルチーズ】の散歩に適切な「時間帯」「季節」

他の犬種と同様、マルチーズも季節によってお散歩に出かける時間帯に注意する必要があります。
愛犬の健康を維持するためにも、確認しておきましょう。

夏は「熱中症」に要注意!

マルチーズに限ったことではありませんが、犬は人間より低い位置を歩くため、地面からの照り返しの影響を受けやすくなります。
そのため、暑い時間帯にお散歩に出かけてしまうと体が熱くなり、熱中症になってしまう危険があるでしょう。

また、熱を持ったアスファルトの上を歩くことで、肉球が火傷をしてしまうおそれも。
夏の暑い日は、暑さが和らぐ時間帯、つまり「早朝」と「夜」を選んでお散歩に出かけましょう。

マルチーズは寒いのが苦手!

地中海のマルタ島原産のマルチーズは、体温調節の役割を果たすアンダーコートがないシングルコートの犬種のため、寒さが苦手です。
寒い日は外に出るのを嫌がることもあるでしょう。
寒さが厳しい冬は、できるだけ気温が高い時間帯にお散歩に出かけるようにしてください。

また、犬用の防寒具を身につけるのもおすすめ。
なかには洋服を嫌がる子もいるため、子犬の頃から少しずつ慣らしてあげましょう。

【マルチーズ】を散歩する際のトイレ(排泄)はどうする?

マルチーズに限らずどの犬種にも共通することですが、お散歩時に排泄した場合は、必ず持ち帰りましょう。
お散歩時には、ウンチ袋を持って出かけてください。

マルチーズは真っ白い被毛が特徴です。
排泄時に汚れてしまうと、目立ってしまいます。
そのため、汚れを拭き取れるウエットティッシュも持ち歩くと便利です。

【マルチーズ】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

【マルチーズ】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?

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遊び好きで活発な一面を持つマルチーズですが、ときにお散歩を嫌がって歩かなくなることがあるかもしれません。

お散歩を嫌がる理由のひとつにあげられるのは、お散歩中に遭遇する人や他の犬、車の往来がおおいなど、嫌がる散歩コースで恐怖や不安を感じているからです。

小さいころからの社会化も重要ですが、人ごみ、車の往来が多い、道幅が狭い散歩コースは避けるようにし、どうしても怖がって歩かない場合は無理をせずに抱き上げてあげるようにしましょう。
なかには、体調不良でお散歩を嫌がっていることもあります。
愛犬の体を触る、様子を見るなどして、愛犬の体調を確認することも大切です。

吠える時

好奇心が旺盛な子が多い犬種でもありますが、恐怖や不安からお散歩中に吠えてしまうこともあるでしょう。
マルチーズがお散歩中に吠えて歩かなくなったときは、周りに愛犬が嫌がるものがないか確認してみてください。

また、吠えた際に放って置いたり叱りつけたりすると余計恐怖心が強くなり吠えるようになってしまうため、恐怖や不安を感じる対象から距離をとり、ご褒美を与えながら無理をせずに慣らしてあげることも大切です。

【マルチーズ】が散歩から帰った後のお手入れ方法!

【マルチーズ】が散歩から帰った後のお手入れ方法!

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お散歩から帰宅したら、家に入る前に足を拭いてあげましょう。
基本的には、乾いた布で拭く、汚れが気になる所を濡れた布やウェットティッシュで拭くだけでOKです。

しかし、マルチーズの毛質は細く柔らかいため、お散歩に出かけると毛にゴミが付きやすいことがネック。
お散歩から帰ったら、ゴミがついていないか確認しながらブラッシングをしてあげましょう。

被毛を汚れたままにしておくと、毛玉の原因にもなります。
お散歩と被毛のケアはセットにしておくことをおすすめします。

まとめ

マルチーズは多くの運動量を必要とはしていませんが、お散歩にはストレス発散や社会性を身につける目的もあるため、できるだけ毎日お散歩をしてあげましょう。
また、マルチーズは飼い主さんと遊ぶのが大好き。
ときにはドッグランに出かけ、遊ぶ時間を設けるのがおすすめです。

愛犬の健康を維持するためにも、楽しいお散歩時間を過ごしてください。

監修者情報

鹿野 正顕(学術博士)

鹿野 正顕(学術博士)

・学歴(大学・院、学部、専門分野) 麻布大学大学院 獣医学研究科 博士後期課程修了  専攻:人と動物の関係学、犬の行動学 麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。 ・資格 CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed) (世界最大家庭犬トレーナー資格) ・youtubeチャンネル 「スタディ・ドッグ・スクール 」 動物行動学博士&国際ライセンスドッグトレーナーが犬の習性や能力から飼い方やしつけまで目からウロコの情報を幅広く発信。 チャンネル登録はこちらから↓ https://www.youtube.com/channel/UCqSmNCaYUEUFObbBW4Xn9nw ・職業 スタディ・ドッグ・スクール® 代表 株式会社 Animal Life Solutions(ALS) 代表取締役社長 ・所属団体、学会 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT) 理事長 動物介在教育療法学会(ASAET) 理事 ・受賞歴 平成16年度さがみはら青年アントレプレナービジネスコンテスト 優秀賞 ・著書 ◆ 「犬の行動学入門」 監修:森 裕司 著:鹿野 正顕/中村 広基    ◆ 「アニマルセラピー入門」   編集:NPO法人 ひとと動物のかかわり研究会 監修:太田 光明 ◆ DVD「子犬と暮らす前に 準備と選び方」   ◆ DVD「子犬を家に迎えたら 飼い方・しつけ方」 販売元:アイディーマグネテック株式会社 監修:鹿野 正顕 ◆ 建築知識 創刊60周年記念出版「犬のための家づくり」 発行:エクスナレッジ ◆Oral tyrosine changed the responses to commands in German shepherds and Labrador retrievers but not in toy poodles   Masaaki Kano,Hidehiko Uchiyama,Mitsuaki Ohta,Nobuyo Ohtani (2015) ◆ 応急仮設住宅における人とペットが共棲する住環境に関する音響特性評価 浅見 樹里, 田村 雅紀, 金巻 とも子, 鹿野 正顕, 長谷川 成志 ジャーナル:工学院大学総合研究所・都市減災研究センター (Research Center for Urban Disaster Mitigation: UDM) 研究報告書 (平成25年度) ・職業上でのペットとの関わり ドッグトレーナーとして飼い主指導 獣医師、ドッグトレーナーなどの専門家に対する犬の行動・しつけ・トレーニング等の教育 学校機関での専門家の育成 メディアを通した情報発信 企業に対するペット関連コンサルタント ・飼っている動物 スタンダード・プードル(♀:柔、11歳) ・ペット歴 犬:Mix(4匹)、ミニチュアシュナウザー(1匹)、ジャーマンシェパード(1匹) スタンダード・プードル(1匹) ネコ:2匹 シマリス:2匹 ウサギ:1羽 セキセイインコ:5羽 ・ポリシー(ペットに関する) 動物の習性を客観的に理解し、人と動物互いのバランスを保った共生を追求する ・エピソード(ペットに関する) 畜産を兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送り、鍵っ子だった私の寂しい気持ちを犬はいつも癒してくれ支えとなってくれました。  当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。  そんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。  気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。  このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志し、「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。  大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、同期共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げ、現在でも「犬とのより良い共生社会の確立」を目指した事業活動を行っています。

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